ルカ・ドンチッチが48得点で堂々のオリンピックデビュー、スロベニアを初の五輪白星に牽引
東京オリンピックの男子バスケットボールでは7月26日、五輪初出場のスロベニアが予選ラウンドグループCの第1試合でアルゼンチンに118-100で圧勝。FIBAランキング4位の強豪相手に番狂わせを演じ、初めてのオリンピックの試合を白星で飾った。
スロベニアを記念すべき勝利に導いたのは、NBAスーパースターのルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)。31分の出場で48得点、11リバウンド、5アシスト、3ブロックをマークと、デビュー戦からオリンピック史に残る圧巻のパフォーマンスを見せた。
ドンチッチの48得点は、1976年のエド・パルビンスカス(オーストラリア代表)と並ぶオリンピック歴代2位の得点記録となる。
▼得点だけでなく神パスも披露
この日のドンチッチは、第1Qに3連続スリーを沈めるなど序盤から絶好調で、前半だけで31得点をマーク。
第4Q残り5分で48得点に到達し、元ブラジル代表のオスカー・シュミットが保持するオリンピックの最多得点記録(55得点)まであと7点に迫っていたが、その時点ですでにスロベニアの25点リードとほぼ勝敗が決していたため、ドンチッチは間もなくベンチに下がることとなった。
オリンピックの試合で40得点を超えるのは極めて稀なこと。世界最強チームのアメリカでも、カーメロ・アンソニーの37得点(2012年ロンドン五輪)が最高記録だ。
そんな歴史的なスタッツを叩き出したドンチッチだが、試合後の会見では「記録のことなんか気にしていない。僕たちは勝利した。そのためにここに来ている」とコメントしている。
スロベニアはドンチッチの他、ガードのクレメン・プレペリッチが22得点で勝利に貢献。前半を62-42で上回ると、そのまま後半も20点以上のリードを維持する余裕の勝利だった。
一方で敗れたアルゼンチンは、ルイス・スコラが23得点、ファクンド・カンパッソ(デンバー・ナゲッツ)が21得点/4アシストで奮闘。
試合後、アルゼンチンのセルジオ・エルナンデスHCはドンチッチについて「2年前、私は『NBAも含め、彼は世界最高のプレイヤーだ』と言った。今ではその言葉に疑いの余地もない。彼こそが世界最高のプレイヤーだ」と最大級の称賛を贈った。
次にスロベニアは7月29日に日本代表と対戦する。
ボックススコア:「FIBA」