マイケル・ビーズリーがスパーズのワークアウトに参加
2014年NBA王者のサンアントニオ・スパーズがマイケル・ビーズリーの獲得に関心を示しているという。米YahooSportsの報道によると、FAのビーズリーは今週にスパーズとのワークアウトを予定しているそうだ。
現在スパーズは来季に向けて14選手と契約を結んでおり、あと一つロスタースポットに空きがある。これまでのところ、オーストラリア代表でW杯に出場したアーロン・ベインズとの再契約や、レイ・アレンの獲得を検討していると報じられてきたが、ここにきて意外にもビーズリーの名前が候補に浮上した。
昨年のオフシーズンにマイアミ・ヒートへと復帰したビーズリーは、55試合の出場で平均7.9得点、3.1リバウンドをマーク。古巣でキャリア再起を図ったが、プレイオフではほとんど出場機会がなく、これといった活躍のないままシーズンを終えた。リーグの情報筋によれば、ディフェンスや集中力などが問題視され、スポールストラHCやレブロン・ジェイムスから十分な信頼を得ることができなかったようだ。
それでもビーズリーに興味を示すチームは少なくない。今夏はロサンゼルス・レイカーズをはじめ、すでに複数のチームのワークアウトに参加している。
昨季は得点やリバウンド数を落としたビーズリーだが、その一方でシュート成功率はキャリアハイの49.9%、スリーポイント成功率は38.9%と、まずまずの記録を残した。かなりポジティブな見方をすれば、以前よりもセルフィッシュさが抜け、ショットセレクションがやや改善されてきたともいえる。
通常スパーズがFAで求めるのは、チームプレーを最優先しながらディフェンスにも全力を尽くし、システムにおける自らの役割を理解できるベテランタイプの選手だ。これまでのビーズリーを見る限り、適任な人材とはあまり思えない。しかしスパーズにも何か考えがあるのだろう。
若手チームのウルブズで好き放題やらせても上手くいかなかった。レブロンやウェイドなど百戦錬磨の選手たちに囲まれながら、ロールプレーヤーに徹しても駄目だった。だがポポビッチHCの厳しい指導とシステムならば、もしかするとビーズリーのキャリアを救うことができるかもしれない。
ビーズリーは腐っても元ドラフト全体2位指名だ。大きく化けるポテンシャルはまだまだあるはず…、と去年ヒートと契約した時にも同じことを思った気がする。
Image by Keith Allison/Flickr
ソース:「YahooSports!」