マルク・ガソルが古巣メンフィス・グリズリーズへとトレード移籍
NBAでは現地9月10日、メンフィス・グリズリーズとロサンゼルス・レイカーズの間でトレードが成立した。
グリズリーズは2016年ドラフト57位指名のワン・ジェーリンの交渉権を放出し、その見返りにレイカーズからマルク・ガソルと2024年ドラフト2巡目指名権を獲得。ガソルにとっては、キャリア最初の10シーズン半を過ごした古巣チームへの復帰となる。
昨季のガソルは、キャリア2度目の優勝を目指し、兄パウの古巣チームでもあるレイカーズにFAで移籍。だがレブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスらチームの主力がシーズン終盤に負傷したためチャンピオンシップには届かず、さらに自身も52試合の出場でキャリアワーストとなる5.0得点、4.1リバウンドを平均と、やや不完全燃焼なシーズンに終わった。
今回と同じレイカーズ→グリズリーズへのトレード(兄のパウ・ガソルと交換)を経て2008年にNBAデビューしたスペイン出身のマルク・ガソル。
グリズリーズで過ごした10シーズン半では14.0得点/7.4リバウンド/3.4アシストを平均しながらリーグ屈指のオールラウンド・ビッグマンとして活躍し、『Grit and Grind』をスローガンにしていたチームを牽引。2012-13シーズンにはDPOYに選出されており、将来的にグリズリーズで永久欠番化されることが確実視されている。
ガソルは2018-19シーズンのトレードデッドラインでグリズリーズからトロント・ラプターズへと移籍。同年にラプターズの初優勝に大貢献し、念願のチャンピオンシップリングを手にした。
▼パレード・ガソル
ESPNによると、グリズリーズは今回のトレードで獲得したガソルをウェイブする予定とのこと。ガソルはFAになった後もすぐに他のチームと契約せず、母国スペインで家族と時間を過ごすつもりだという。
なおガソルは、今年8月に出場した東京オリンピックの直後に、兄のパウと一緒にスペイン代表チームからの引退を表明したばかり。NBAでも、「レイカーズからグリズリーズにトレード」という始まりと同じ形でキャリアを終えることになるかもしれない。
参考記事:「NBA」