マブスオーナーがドンチッチとポルジンギスの不仲説に言及「コート上では問題なし。ダークとテリーの関係と同じ」
ここ最近になって一部のファンの間で囁かれ始めていたルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスの不仲説。将来のフランチャイズを担うであろう若手スター2人の関係性を危惧する声もちらほら聞こえてくる中、マブスオーナーのマーク・キューバンはその噂をまったく問題視していない様子だ。
現地22日、キューバンは現地ラジオ番組の『K&C Masterpiece』に出演し、ドンチッチとポルジンギスの関係について言及。オフコートでの不仲説を認める一方で、過去のマブスチームを例に挙げながら「これはプロセスの一環だ」と説明した。
「ルカとポルジンギスはコート上では何の問題もないよ。コーチ(リック・カーライル)が上手くまとめてくれている。2人の間に不和があるのは確かだ。ただそれは、ジェットとダーク(ジェイソン・テリーとダーク・ノビツキー)の関係に似ている」
「我々がテリーを獲得した当時、ダークは喜んでいなかったよ(笑)。すぐには彼のことを好きにれなかったようだ。テリーのミスのせいでプレイオフシリーズに負けたこともあり、2人の仲はさらに悪くなった」
2004年のオフシーズン、マブスは当時30歳で制限付きFAだったスティーブ・ナッシュとの決別を選択。同じ年のオフに、ナッシュの後任PGとして、トレードでジェイソン・テリーを獲得している。
当時のノビツキーの心境としては、「テリーが気に入らない」というよりも、大親友のナッシュをFAで引き留めなかった(サンズの6年/6300万ドルのオファーシートにマッチしなかった)チームのフロントオフィスに腹を立てていたのかもしれない。
ノビツキーとテリーは、そこからマブスで8シーズンを共にプレイし、2011年にはついに球団史上初のリーグ制覇を達成。キューバンによると、初めこそはギクシャクしていた2人の関係だったが、時が経つにつれて親密になっていったという。
「(ノビツキーとテリーは)最初は仲良しではなかった。だが2人の関係は時間と共に改善して、やがて親友になった。それは若手がプロとして成長するためのプロセスの一環だ」
ドンチッチとポルジンギスも、かつてのノビツキーとテリーのように、プロとして、そして友人として共に成長していけるはず…。マブスオーナーのキューバンはそう信じている。
「ノビツキーとテリーでも、プライベートで交流するまでにとても長い時間がかかった。ルカとKPは嫌い合っているわけではない。ただ彼らは違うタイプの人間というだけ。趣味や好みが違うだけ。例えば、同じゲーマーでも、『NBA2K』が好きな人もいれば、『オーバーウォッチ』派の人もいる。その2人は一緒にゲームをプレイしない。それと同じだよ」
参考記事:「SI」