【ウェスト決勝第4戦】崖っぷちのマブスがホームでウォリアーズに快勝、スウィープ敗退を回避
ダラス・マーベリックスが現地23日、本拠地アメリカン・エアラインズ・センターで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズとのウェスタンカンファレンスファイナル第4戦に119-109で勝利。4試合目にしてついにシリーズ初白星をあげ、スウィープでのシーズン敗退を回避した。
0勝3敗の崖っぷちで第4戦に臨んだマブスは、サンフランシスコでのシリーズ第2戦と同じく、序盤から3ポイントシュートが大当たり。チーム合計で43本中20本のスリーを沈めて主導権を握る。
特に、前の試合でスリー17本中2本と大苦戦していたレジー・ブロック、マキシ・クリーバー、ドリアン・フィニー・スミスの3&Dトリオが爆発。15点リードで試合を折り返したマブスは、後半から大失速した第2戦と違って、第3Qも勢いを失うことなく、最終ピリオド開始時でリードを29点に広げた。
第4戦でのマブスは、ルカ・ドンチッチが30得点、14リバウンド、9アシストをマークと、あと一歩でトリプルダブルの大活躍。ドンチッチにとって、キャリアプレイオフ通算17回目の30得点超えであり、23歳の時点でより多くのPO30点ゲームを積み上げた選手は、NBA史上でレブロン・ジェームズ(21回)ただ1人しかいない。
この日のドンチッチは、FG成功率38.5%(26本中10本)とシューティングでやや精彩を欠いたものの、ゲームを通してドライブやカットからペイントエリアを積極的にアタック。ゾーンとマン・ツー・マンを柔軟に切り替えるウォリアーズ守備を見事に切り崩しながら、ディフェンス面でも2ブロック/2スティールを獲得するなど貢献した。
ドンチッチの他には、フィニー・スミスが23得点、ブロックが18得点、ジェイレン・ブランソンが15得点をマーク。スターターの活躍に加え、クリーバーが3本中2本のスリー成功から13得点/3ブロック、スペンサー・ディンウィディが10得点/8アシストとベンチユニットもステップアップした。
敗れたウォリアーズは、ステフィン・カリーがチームハイ20得点、新人のジョナサン・クミンガが17得点/8リバウンドを記録。第4Qにはカリーやクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのいないベンチラインアップが大奮闘し、逆転こそならなかったものの、残り3分台で29点ビハインドから8点差にまで追い上げるカムバックを見せた。
第4戦では、普段よりもドライブやトランジションでレーンをアグレッシブに攻めるマブスのゲームプランが的中。またマブスは、ステフィンカリーへのダブルチームを減らして、可能な限りスイッチからのマン・ツー・マンで対応するなど守備をアジャストしつつ、アキレス腱となっていたリバウンド争いでも45-42でウォリアーズを上回っている。
マブスとウォリアーズは、現地25日にサンフランシスコでカンファレンスファイナル第5戦はを対戦。なおNBAプレイオフの歴史で、0勝3敗からシリーズを逆転勝利したケースはまだ1度もない。
ボックススコア:「NBA」