マイケル・ジョーダン、ビデオメッセージでコービーを大歓迎
今季限りでの引退を表明しているコービー・ブライアントにとって、タイム・ワーナー・ケーブル・アリーナでのラストゲームとなった現地28日のシャーロット・ホーネッツ対ロサンゼルス・レイカーズ戦。ホーネッツは試合前、球団オーナーであるマイケル・ジョーダンからのメッセージが録画されたトリビュートビデオを上映し、未来の殿堂入り選手を手厚く歓迎した。
「今夜そこに行けなくて申し訳ない。まずは君の信じられないほど素晴らしいキャリアをお祝いさせてくれ。私たちが初めて対戦した時、君の瞳の中に競争心の炎を見た。まだまだ未熟ではあったが、今思い返してみると、すがすがしい気持ちになる。我々は、君が長年にわたって積み上げてきた功績をとても誇りに思っている。そのことをこのメッセージで伝えることができて、私は幸せだ。多くの人は知らないかもしれないが、君をドラフト指名したのはシャーロット・ホーネッツだった。よって我々と君は繋がっている。私たちは常に兄弟のような関係で、いつでもコミュニケーションを取ってきた。とりあえずおめでとうを言わせてほしい」
「次のステップ、次のキャリアは、君自身が見つけ出さなければならないものだ。競争心という観点から言えば、君は私と同人種だと確信している。君が持つ勝利への執念を他の形で役立てる方法を探し出すんだ」
「君とベネッサ、そして娘たちに祝いの言葉を述べさせてほしい。君はバスケットボールというスポーツに大きく貢献してくれた。NBAの発展に貢献してくれた。君には世界中にたくさんのファンたちがいる。私も君の大ファンだ。今でも君のプレーを観るのが大好きだ。君がバスケットボールで成し遂げてきたことを心から嬉しく思っている。君が次に何をするのか楽しみにしているよ」
「もし何か必要なことがあれば、私の電話番号は知っているね?連絡を取り合おう。君の成功を祈っている。そして今夜はゲームを楽しんでくれ。だけどあまり上手くプレーしすぎないように…。これからも怪我だけはしないようにしてほしい。数週間前にも話しただろう、『とにかく楽しめ』と。一日一日を大切にしながら楽しんでくれ。君のこれからを楽しみにしている。グッドラック」
– マイケル・ジョーダン
子供のころからずっと憧れていたヒーローが、特別にトリビュートビデオを作ってキャリアを称えてくれる。これぞまさに成功の証だ。ビデオが終わり、選手紹介で場内アナウンサーから名前がコールされると、コービーは笑顔と共に手をあげて大歓声に応えた。
試合は、後半に主導権を握ったホーネッツが108-98で勝利。コービーは32分の出場で、FG成功率25%(20本中5本)とシューティングが振るわなかったものの20得点を獲得した。
Video:「YouTube」