NBAがタイムアウトに関するルールを変更
現地12日、NBA理事会が新たに適用される公式戦のルール変更に関して発表。2017-18シーズンから1試合のタイムアウト数やハーフタイムの時間がこれまでよりも少なくなる。
発表によれば、チームに与えられる1試合のタイムアウト数が9回から7回に削減。さらに従来はフルタイムアウト(90秒)と20秒タイムアウト(60秒)の2種類があったが、これからはすべて75秒のチームタイムアウトとなる。
以下、変更の詳細:
- 1試合のタイムアウト数は各チーム7回
- すべてのタイムアウトは75秒
- 各ピリオドに強制タイムアウトが2回(各ピリオドの残り7分以降と残り3分以降に初めてプレイが止まった時)
- 第2Qと第4Q残り9分以降の強制タイムアウトは廃止
- 第4Q開始までに残しておけるタイムアウトの数は最大で4回
- 第4Q残り3分以降に使えるタイムアウトの数を2回までに制限
- OTには2回のタイムアウトがそれぞれのチームに与えられる(以前は3回)
観る側にとっては、試合のテンポが良くなる嬉しい変更だ。特に第4Q残り3分以降とオーバータイムのタイムアウト数が2回に制限されるのは大きい(ビデオ判定の回数が増えるような気もするが…)。クラッチタイムに作戦の確認やセットプレイを組める回数が減るので、ゲームプランを熟知し、臨機応変にプレイできる経験豊富なベテランがこれまで以上に重宝されるだろう。
その一方で、タイムアウト明けのセットプレイコールに優れたブラッド・スティーブンスHCやエリック・スポールストラHCが指揮するチームにとっては、今回の変更はややマイナスになるかもしれない。また、グレッグ・ポポビッチHCがピリオド最初のポゼッションで20秒タイムアウトを取り、チームを怒鳴りつけるようなシーンもなくなりそうだ。
NBAは他に、フリースローとトレードデッドラインに関するルールも変更:
- フリースローシューターがシュートの合間にスリーポイントラインの外まで出た場合、ディレイ・オブ・ゲームのバイオレーションが与えられる
- ハーフタイムは第2Qが終了した直後から15分間。ハーフタイムのクロック終了までに準備が整わなかったチームには、ディレイ・オブ・ゲームのバイオレーションが与えられる
トレードデッドラインも変わる
さらにNBAは、トレード期限日のスケジュールも変更。これまではトレードデッドラインがオールスターゲーム後の木曜日だったが、来季からはオールスターゲームの10日前の木曜日となる。これで昨季のデマーカス・カズンズのように、オールスターゲーム直後の記者会見でトレード移籍を初めて知らされるという悲惨なシナリオもなくなる。
https://twitter.com/SInow/status/833555386196189184
ただ、オールスター出場が決定している選手がデッドラインで違うカンファレンスにトレード移籍した場合はどうなるのだろう?
なお来季レギュラーシーズンの開幕は、昨季よりも1週間ほど早い現地10月17日となる。
Image by Mayo Clinic
参考記事:「NBA」