「球団エースに欲しい若手選手は誰?」、匿名アンケートでキャブスのモーブリーが4位人気
こちらは、人気の米バスケットボール情報サイト『HoopsHype』が実施したNBA球団関係者の意識調査。
リーグのエグゼクティブやスカウト15人に対して、「これから球団を創設するとして、好きな選手と契約できるとすれば誰を選ぶ?1~5位まで5人挙げてください」という匿名のアンケートを行い、その結果をランキング形式で伝えている。
アンケート回答の対象となったのは、2022年9月の時点で25歳以下の若手プレイヤー。トップ3に選ばれたのは以下の選手たちだ:
- ルカ・ドンチッチ(マブス、23歳)
- ジェイソン・テイタム(セルティックス、24歳)
- ジャ・モラント(グリズリーズ、23歳)
1~3位は順当だと思う。
アンケートで15人全員が1位に選んだマブスのルカ・ドンチッチは、NBA4年目だった昨季に3年連続でのオールNBAファースト・チームに選出。2022ポストシーズンでは怪我からの復帰という悪条件ながらも、15試合で平均31.7得点/9.8リバウンド/6.4アシストと驚異的なスタッツを記録し、チームを11年ぶりのカンファレンスファイナル進出へと導いた。
また2位のジェイソン・テイタムは、今やケビン・デュラントやカワイ・レナードにも引けを取らないツーウェイのスターフォワード。3位のジャ・モラントは昨季にキャリア初のオールNBAチーム入りを果たし、2022年のMIPに選ばれている。
▼テイタムのフェイダウェイ集
ドンチッチとテイタム、モラントはそれぞれルーキー契約中にオールNBAチーム選出をクリアした超逸材。今回のアンケート調査結果では、この3人に次ぐ4位の選手が最大のサプライズだった。
エグゼクティブから高評価
ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンやホークスのトレイ・ヤング、昨季新人王のスコッティ・バーンズらを抑えて4位に選ばれたのは、2021-22にルーキーシーズンを終えたばかりのエバン・モーブリー(クリーブランド・キャバリアーズ)だった。
- エバン・モーブリー(キャブス、21歳)
- アンソニー・エドワーズ(ウルブズ、21歳)
- ザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ、22歳)
- スコッティ・バーンズ(ラプターズ、21歳)
- ラメロ・ボール(ホーネッツ、21歳)
- トレイ・ヤング(ホークス、24歳)
- ダリアス・ガーランド(キャブス、22歳)
ドラフト全体3位指名でNBAデビューした昨季のモーブリーは、レギュラーシーズン69試合の出場で15.0得点、8.3リバウンド、2.5アシスト、1.7ブロックを平均。特に1~5番までスイッチできる万能でスマートな守備が高く評価され、2022オール・ディフェンシブ・チームの投票では、ルーキーながらフォワード枠で得票数5位(セカンドチーム票を13票)となった。
またオフェンス面でも新人のパワーフォワード/センターとは思えないほど柔軟。スクリーン&ロールからのフィニッシュといったビッグマンとしての基本的なムーブはもちろん、フェイスアップとポストアップの両方でドリブルから1on1を攻める技術がすでにあり、さらに相手センターをドライブでぶち抜く素早さも持ち合わせている。
KG(ケビン・ガーネット)2.0的なスーパースターになれるとてつもないポテンシャルを秘めた選手。これからミッドレンジやスリー、エルボーからのプレイメイクなどを伸ばしていければ、2020年代を代表するスーパースターへと進化するかもしれない。
▼ガーランドとの相性も抜群
個人的には、同アンケート結果でトレイ・ヤングの順位(9位)が低すぎたのが驚き。デビューから4年以内でホークスをイースト決勝へと導き、昨季にはオールNBAチーム選出を果たしたドンチッチやテイタムにも引けを取らない若手筆頭株だと思うが、サイズとフィジカルからくる守備面での弱さがランクダウンの要因となったのか…?
なお11位には、2022ドラフト上位2位のケイド・カニングハム(ピストンズ)とジェイレン・グリーン(ロケッツ)、13位にはシェイ・ギルジアス・アレクサンダー(サンダー)とタイリース・ハリバートン(ペイサーズ)が選ばれている。
参考記事:「HoopsHype」