ニック・スタウスカスが一夜にして「ソース・カスティーリョ」と呼ばれるようになった理由
サクラメント・キングスのルーキー、ニック・スタウスカスの通称が「ソース・カスティーリョ」に決定した模様。本人が希望したわけでもなければ、スタウスカスに関係のある言葉というわけでもない。すべてはちょっとしたテレビエラーのおかげだった。
アメリカのテレビには、聴覚障害者や難聴の人も放送を楽しめるように「クローズドキャプション」という字幕機能が付いている。放送中の音声をリアルタイムで文字起こしするので、誤表記は珍しいことじゃない。
現地24日に行われたキングス対76ersの試合でも字幕エラーが発生したらしく、実況アナウンサーが「スタウスカス(Stauskas)がスリーに成功」とコメントしたところ、テレビ画面には「ソース・カスティーリョ(Sauce Castillo)がスリーに成功」とキャプション表示されてしまったのだ。
ちなみに「Sauce(ソース)」は食べ物につけるソース、「Castillo(カスティーリョ)」はスペイン語で「お城(キャッスル)」を意味する単語である。
この奇跡的な字幕ミスを見逃さなかったシクサーズファンが、すぐさまスタウスカスの新ニックネームをTwitterで報告。
「たった今、家のクローズドキャプションがニック・スタウスカスをソース・カスティーリョって表示してた。もうこれからスタウスカスをカスティーリョと呼ばないわけにはいかない」
このツイートをきっかけに、「ソース・カスティーリョ」はキングスファンたちを中心に瞬く間に浸透していった。
ちょっとしたカスティーリョ祭りに…
このトレンドを受け、サクラメント・キングスの公式ツイッターアカウントも「ソース・カスティーリョ」の名前でスタウスカスのハイライトを投稿。
もはやこの時点で、「Wikipedia」や「Basketball Reference」などのウェブサイトにもソース・カスティーリョが正式ニックネームとして登録された。さらにキングスのクリス・グレンジャー社長は、カスティーリョ関連製品の開発をにおわすようなツイートを発信している。
「ソース・カスティーリョの商品???えーっと、もちろんさ」
ここまで来たらもう後戻りはできない。チームメイトのオムリ・カスピもカスティーリョトレンドに便乗した。
「やあソース・カスティーリョ、昨日はいい試合だったぞ。それからバスにドーナツを持ってくるのを忘れるなよ。サンキュー」
– オムリ・カスピ
当の本人はというと、突然の出来事に少しだけ困惑したようだ。
「ちょっと待て。『ソース・カスティーリョ』ってどういう意味?いつから俺のニックネームになったんだ!!(笑)」
– ソース・カスティーリョ
ソース・カスティーリョ…。映画なんかに登場しそうで、なかなか素敵なニックネームではないだろうか?
参考記事:「Bleacher Report」