オクラホマシティ・サンダーがウェスト5位に浮上
NBAでは現地8日、オクラホマシティ・サンダーがTDガーデンで行われたボストン・セルティックス戦に105-104で勝利し、今季成績を40勝24敗に更新。さらに同日は、ヒューストン・ロケッツがホームでオーランド・マジックに惨敗してシーズン39勝24敗となったため、サンダーがウェスト5位に浮上した。
昨夏にスーパースター2人を放出したサンダーが、レギュラーシーズン終盤にこれほど高いポジションに来るなんて、まったく予想できなかった。
チームの得点リーダーであるシェイ・ギルジアス・アレクサンダーが欠場していたこの日のサンダーは、クリス・ポールが27得点/7アシスト、デニス・シュルーダーが26得点/6アシストと、ガードコンビが大活躍。
前半に最大で18点ビハインドに陥ったが、後半に入ってから一気に巻き返して試合をシーソーゲームに持ち込むと、1点をトレイルしていた第4Q残り10秒には、シュルーダーがスティールからレイアップを決めて逆転。
続くポゼッションでは、ジェイソン・テイタムのポストアップで逆転決勝点を狙おうとするセルティックスに対し、クリス・ポールがミスマッチをものともしない素晴らしい守備を見せて、リードを守り抜いた。
勝負所に強いOKC
ラッセル・ウェストブルックとポール・ジョージの2選手と決別したことで、一からの再建に突入すると見られていた今季サンダーだが、シーズン64試合を終えたところで40勝に到達と、昨季の成績(39勝25敗)を上回っている。今シーズンのNBAで最大のサプライズの一つと言えるだろう。
CP3、シュルーダー、SGAのスリーガード体制は破壊力が非常に高く、ダニーロ・ガリナリとスティーブン・アダムスのフロントコートも相性抜群。この5選手のラインアップは、100ポゼッションあたりの得失点差で+29.9と、王朝ウォリアーズのベストラインアップ(ステフ、クレイ、ドレイモンド、KD、イグダーラ)に匹敵するレベルの恐ろしい数字を記録している。
特に印象的なのは、ゲーム終盤での粘り強さ。ESPNによると、今季サンダーは第4Q開始時にトレイルしていた試合で、リーグダントツ1位となる16勝をあげている(2位のジャズと76ersがそれぞれ8勝)。
さらにクラッチタイム(残り時間5分で5点差以内の試合)の得失点差は+29.1点で、ミルウォーキー・バックスやトロント・ラプターズを上回るリーグ首位だ。
ボックススコア:「NBA」