トニー・パーカーの目標は現役20年、他チームへの移籍も選択肢に
今季でNBAデビューからキャリア17シーズン目を終えたサンアントニオ・スパーズのトニー・パーカー。今年5月で36歳になる大ベテランだが、まだしばらくは現役を続けていく意向を示している。ただ残りのキャリアをすべてスパーズで過ごすとは限らない。
今夏にFAとなるパーカーは、フランスのスポーツメディア『RMC Sports』のインタビューで次の契約について言及。生涯スパーズを貫きたいとしながらも、他のチームからのオファーにもオープンな姿勢でいるつもりだと話した。
「スパーズに残るかどうかは、今のところわからない。すべてのオファーに対してオープンでいるつもりだ。サンアントニオでキャリアを終えたいけどね」
「でもスポーツはビジネスであり、選択をしなければならない。僕はスパーズで17年間過ごしてきた。だから常にノスタルジックな気持ちにはなるだろうが、他のチームに移籍したからといって、この世の終わりというわけではないよ。自分がユニフォームを脱ぐところをまだ想像できない。あと3年は現役を続けて、キャリア20シーズンを目指したい」
– トニー・パーカー
2017-18シーズンのパーカーは、大腿四頭筋腱断裂の重症から約7カ月のリハビリを経て11月末に復帰し、7.7得点、3.5アシストを平均。キャリアを通して務めてきた先発PGの座を次世代のデジャンテ・マレーに譲り渡すなど、大きな変化の年となった。
▼シーズンハイ23得点
長年のファンとしては、パーカーには何としてもスパーズでキャリアを終えてほしい。チームのキャップ状況を考えると、ジノビリレベルの契約(3年/900万ドル~1500万ドル)あたりが理想的だが、それでパーカーが納得してくれるかどうか(昨年オフに36歳のパウ・ガソルと3年/4800万ドルの高額契約を結んだばかりなのでなおさら)。
今夏のスパーズは課題が山積みだ。パーカーの他にも、カイル・アンダーソン、ダービス・バータンズ、ブライン・フォーブスが契約終了で、さらにダニー・グリーン、ルディ・ゲイ、ジョフリー・ラバーンの3選手もプレイヤーオプション破棄でFAとなる可能性がある。マヌ・ジノビリの去就も今のところ不明。そして最優先事項は、カワイ・レナードとの延長契約を取り付けることだ。
今後数年のチームの運命を大きく左右する大事なオフシーズンになる。とりあえずは、例年よりも指名順位が大幅に高いドラフト(今のところ全体18位)に期待したい。
参考記事:「News 4 San Antonio」