ラジョン・ロンド、オプション破棄で今季フリーエージェントに
キャリア2度目のチャンピオンシップを勝ち取ったロサンゼルス・レイカーズのラジョン・ロンドが、チームとの来季オプション契約を破棄してFAになる見込みとのこと。
「BasketballNews.com」がリーグ関係者から得た情報として伝えている。
今季のロンドは、レギュラーシーズン48試合で7.1得点、5.0アシストを平均と、ルーキーシーズン以降でワーストとなるスタッツを記録。さらにバブルでのシーズン再開直前に親指骨折の負傷で戦線離脱と、見せ場がないまま今季を終えるかと思われたが、プレイオフではギアを数段上げてきた。
約8週間の離脱を経て、ヒューストン・ロケッツとのウェスト第2ラウンドで復帰したロンドは、ポストシーズン16試合の出場で8.9得点、6.6アシストを平均。
3P成功率40%とジャンプショットが絶好調だった他、ロケッツ戦でのジェイムス・ハーデンに対するフルコート・プレッシャーや、ゲーム終盤のオフェンスリバウンドなど、オフェンス以外でも存在感を大いに発揮し、レイカーズのチャンピオンシップランにおける重要なファクターの一つとなった。
▼プレイオフ・ロンド
レイカーズとセルティックの2チームで優勝を達成したのは、1950~60年代のクライド・ラブレットに次いで、ロンドが史上2人目となる。
ロンドが破棄する見込みの来季プレイヤー・オプションは、年俸270万ドルのミニマム契約。今季プレイオフでレイカーズの3番手として活躍したことで、ロンドの株は急上昇したはず。
連覇を目指すレイカーズは、当然ながら再契約を狙うだろう。また、「ファイナル進出まであと一歩」だったロサンゼルス・クリッパーズやボストン・セルティックスなども、ロンド獲得に強い関心を示すかもしれない。
クリッパーズのフランチャイズスターであるカワイ・レナードは、ウェスト準決勝敗退後に「チームとしてもっとスマートにならなければ。チームとしてのバスケットボールIQを改善する必要がある」とコメント。バスケットボールIQこそ、ロンドの真骨頂だ。
また今季クリッパーズは、オンコートとロッカールームの両方で声を上げてチームを引っ張る“ボーカルリーダー”、つまりチームのまとめ役が不在だったとされている。ロンドのような経験と実績が豊富な大ベテランが、パズルのピースになるかもしれない。
今オフのレイカーズはロンドの他にも、アンソニー・デイビスやKCP、エイブリー・ブラッドリーらがプレイヤーオプションだ。
なお今年のFAは、交渉解禁日やサラリーキャップ上限額などが今のところ未定。前例がないほど未知数なオフシーズンとなる。
参考記事:「BasketballNews.com」