レイジョン・ロンド マブスとの再契約は絶望的か
現地21日に行われたダラス・マーベリックス対ヒューストンロケッツのシリーズ第2戦で、レイジョン・ロンドは出場時間10分の4得点に終わり、後半はわずか34秒しかフロアに立たなかった。
ESPNによると、ダラス・マーベリックスは試合翌日、背中の負傷を理由にロンドを残りポストシーズンのロスターから外す決定を下したという。同時に、今年のFAでロンドがチームと再契約する可能性は絶望的だとする複数の報道も出ている。
まずESPNダラスが伝えるところによれば、マブスのリック・カーライルHCは、「ロンドが再びマブスのユニフォームを着ると思うか?」という記者からの質問に対して、「いや、そう思わない」と回答した様子。さらにYahooSportsは、リーグ関係者から得た情報として、「カーライルHCがチームにいる限り、ロンドは戻ってこない」と報じた。
以下、YahooSportsのAdrian Wojnarowski氏より:
「セルティックスでのランが今年で終わりだと悟ったロンドは、今夏にロサンゼルス・レイカーズと契約する計画を立てていた。情報筋によると、マックス契約を期待していたという。ダラスへとトレードされてからは、マブスとの再契約についてもオープンだった。しかし今では、ロンドにマックス契約をオファーするマーケットは存在しない。マブスはオファーしないし、レイカーズも同じ。ロンドは自らのプレーでマックス契約への道を閉ざしてしまった。今年だけの話ではなく、それは2年前の悲惨なACL断裂の怪我から続いている」
「情報筋がYahooSportsに語ったところでは、カーライルHCがチームにいる限り、ロンドは戻らないという。決別はお互いの求めるところなのかもしれない」
ロンドかカーライルHCか?マブスにとっては考えるまでもない。
今季のマブスは、シーズン最初の27試合で19勝8敗と絶好調だったが、ロンド加入後は31勝24敗と失速。100ポゼッションあたりの得点でリーグ1位の113.6を誇っていたオフェンス力は、トレード後に104.1へと大きく下がってしまった。その一方でディフェンス効率はやや向上したものの、オフェンス力低下を補うのに決して十分とは言えず、100ポゼッションあたりの得失点差は+8.5から+1.0へと落ちている。
当然ながら、これらの低迷の原因がすべてロンドにあるわけではない。もちろんカーライルHCにも責任はある。ただ、パス回しとピック&ロールが攻撃の軸だったチームにとって、ロンドのようにシュートが苦手な上、ボールをキープすることで本領を発揮するPGはあまり相性が良くなかったのかもしれない。またマブスとしてはプレーオフでの大活躍を期待していたはずだが、結局それも見れずに終わった。
来季こそはスタイルに合った居場所を見つけて、怪我前のような輝きを取り戻してくれることに期待したい。
参考記事:「YahooSports」