ラプターズが球団新記録、30点差からの大逆転勝利
トロント・ラプターズが王者の意地を見せつけた。
ラプターズは現地22日、本拠地スコシアバンク・アリーナで行われたダラス・マーベリックスとの試合に110-107で勝利。パスカル・シアカムやマーク・ガソルらチームの主力数名が欠場する中、ウェストの上位チーム相手に終盤の大逆転劇を演じた。
試合は、第3Q残り2分30秒でロードチームのマブスが30点リードを奪取。この時点で多くのチームなら白旗を上げるところだが、ラプターズはここからカイル・ラウリー+セカンドユニットのラインアップが球団史に残るカムバックを展開する。
まずラプターズは、8-1のランで23点差まで迫って第3Qを終えると、第4Qはカイル・ラウリーがピリオド20得点でテイクオーバー。気迫のフルコートプレスでマブスにターンオーバーを連発させながら、ラウリーを筆頭に高確率でフィールドゴールとフリースローを沈め、最終ピリオドを47-21でアウトスコアした。
30点ビハインドからの逆転勝利は、ラプターズの球団史上最高記録。リーグ全体では、2009年12月21日のサクラメント・キングス(ブルズ戦)以来初となる。
劇的な形でシーズン21勝目(8敗)を手にしたラプターズは、ラウリーが32得点、10アシスト、8リバウンド、クリス・ブーシェーが自己最多の21得点で大活躍。第4Qのカムバックを牽引したラインアップ5選手のうち3選手はドラフト外の若手だった(ブーシェー、テレンス・デイビス、マルコム・ミラー)。
一方で絶対的な優勢から大逆転負けを喫したマブス(19勝10敗)は、ジェイレン・ブランソンが21得点/9アシスト、クリスタプス・ポルジンギスが19得点/12リバウンドをマーク。30点リードの時点で気を緩めてしまった部分もあったのか、終盤はラプターズのフルコート・プレッシャーディフェンスに圧倒され、完全にペースを見失ってしまった。マブスにとっては、どんな守備陣形にも冷静に対応できるルカ・ドンチッチの大切さを痛感した試合でもあるだろう。
なおマブスのリック・カーライルHCによると、ドンチッチはクリスマスから1月1日までの4試合のいずれかで復帰する見込みだという。
ボックススコア:「NBA」