ラッセル・ウェストブルックがウィザーズにトレード移籍
OKC出身のMVPデュオが、わずか1年でコンビ解散となってしまった。
ワシントン・ウィザーズは現地12月2日、ヒューストン・ロケッツとの間にトレードが成立したことを発表。ウィザーズは、生え抜きスターのジョン・ウォールとドラフト1巡目指名権を放出し、ロケッツからラッセル・ウェストブルックを獲得する。
ESPNによると、ウィザーズが手放したドラフト指名権は、2023年1巡目のロッタリー(上位14位)保護付き。もし2023年以降に持ち越された場合、2024年に1位~12位保護、2025年に1~10位保護、2026年に1~8位保護とプロテクションの条件が変わるという。
ウェストブルックが移籍を望んでいる、という噂が最初に出たのは3週間ほど前。ESPNによれば、ウィザーズとロケッツはその間にトレード交渉をほとんどしていなかったそうだが、12月2日に両チームGMが突発的に電話での会談を設け、数時間で話をまとめ上げたという。
ウェストブルックとウォールの契約は、その巨額年俸と年齢から、動かすのが極めて困難だとされるバッドサラリー。特にウォールは、怪我に次ぐ怪我で約2年のブランクがある。どんなコンディションで復帰できるのか未知数なため、ウィザーズは今回のトレード成立のために、ドラフト1巡目指名権を付与することとなった。
▼ラスとウォールの残り契約
2020-21 | 2021-22 | 2022-23 | |
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ウェストブルック | 4100万ドル | 4384万ドル | 4666万ドル |
ウォール | 4082万ドル | 4384万ドル | 4687万ドル |
2人とも契約最終年の2022-23シーズンがプレイヤーオプション。その年には、ウェストブルックが34歳、ウィールが32歳となる。
ウィザーズは強豪の仲間入り?
昨季のウィザーズは25勝47敗のイースト10位。オールスターのジョン・ウォールが不在ながらも、ブラッドリー・ビールを軸にしたオフェンス全振りのスタイルで健闘し、3月のリーグ中断まではプレイオフ進出を狙えるポジションにいた。
そこにオールスターのラッセル・ウェストブルックが加入する。ウィザーズにとっては、確実な戦力アップだ。
昨季のウェストブルックは、27.2得点、7.9リバウンド、7.0アシストを平均。
ウェストブルックとブラッドリー・ビールのデュオは、相性の良し悪しは別にして、間違いなくリーグトップクラスのバックコート。ウェストブルックをビールやダービス・ベルターンスらエリートシューターで囲む布陣は破壊力抜群だろう。
参考記事:「NBA」