レナード離脱中のスパーズが開幕4連勝
エース不在の今季サンアントニオ・スパーズが快進撃を続けている。
スパーズは現地25日、アメリカン・エアラインズ・アリーナで行われたマイアミ・ヒート戦に117-100で快勝。カワイ・レナードとトニー・パーカーの戦線離脱が続く中、開幕連勝記録を4に更新した。
▼ハイライト
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この日のスパーズは、ラマーカス・オルドリッジが31得点、ルディ・ゲイが22得点を獲得してチームを牽引。僅差で迎えた第3Q終盤から、ゲイをセンターに置くウルトラ・スモールラインアップ(ミルズ、ジノビリ、グリーン、ブランドン・ポール、ゲイ)で一気に主導権を握ると、第4Qは二桁点差を維持したまま余裕の勝利を収めた。
オルドリッジとゲイの他には、ダニー・グリーンが3本のスリーを沈めて15得点、7リバウンド、マヌ・ジノビリが14得点をマーク。ハッサン・ホワイトサイドが欠場したヒートは、タイラー・ジョンソンが22得点、ゴラン・ドラギッチが20得点をあげている。
▼マヌ
レナードの負傷に加えて、今オフでのビッグネーム獲得でライバルたちに後れを取り、開幕前は不安要素たっぷりだった今季のスパーズだが、蓋を開けてみれば予想以上の仕上がりで開幕4連勝達成。チームのケミストリーは非常に良く、持ち前のサイズとインサイド主体のスローペースで相手を圧倒しながら、状況に応じてスモールラインアップを投入できる柔軟さもある。
オルドリッジはまるでブレイザーズ時代のような支配的なパフォーマンスを続けており、昨季よりも力強いフィニッシュが増えて、ジャンプショットやブロックの打点も高くなった印象(今季MVP候補)。これまでオンボールでほとんど何もできなかったダニー・グリーンは、オフシーズンの間にどこかでドリブルスキルを見つけてきたようだ(今季MIP候補)。
アキレス腱断裂からの復帰でコンディションが懸念された新加入のルディ・ゲイは、セカンドユニットやクローザーラインアップのスコアラーとして大貢献しており(今季シックスマン・オブ・ザ・イヤー候補)、ジノビリは相変わらずジノビリで、カイル・アンダーソンも往年のボリス・ディアウのように、ペイントエリアでミスマッチを上手く攻めている。
またパーカーの代わりに先発PGを務めるデジョンテ・マレーも、この日のヒート戦では無得点に終わったものの、2日前のラプターズ戦では16得点、14リバウンド、6アシストで活躍。リーグ2年目の21歳ながら、リーダーシップを発揮するような場面もある。特に印象的だったのは、ラプターズ戦でオルドリッジとサージ・イバカが小競り合いになった後に、ニヤケ顔で近寄ってくるグレッグ・ポポビッチHCに対し、「俺に任せとけ」と言わんばかりに軽くポポビッチHCを制し、オルドリッジをなだめ続けていたところだ。
18シーズン連続で50勝以上をあげてきたスパーズだが、シーズン開幕5連勝を達成したことはまだ1度もない。ダンカンやパーカー、レナードがいない今季のチームがそれをやってのけるかもしれない。次にスパーズは、現地27日にオーランド・マジックと対戦する。
ボックススコア:「NBA」