サンアントニオ・スパーズが23年ぶりの8連敗
NBAでは現地22日、サンアントニオ・スパーズがまた負けた。今回はフィラデルフィア・76ersに負けた。連敗が8に伸びた。
スパーズが8連敗するのは23年ぶり。ティム・ダンカン獲得のためにタンキングした1996-97シーズン以来初だ。当時のスパーズは、8連敗を喫した約1週間後にグレッグ・ポポビッチがヘッドコーチに就任した。
唯一の救いというか微かな希望を感じたのは、この日のスパーズはそれなりにまともな守備ができていたところ(気のせいかもしれないけど)。少なくとも、これ以上は負けられない、という意志が感じられた気がする。
試合を通して主導権を握られながらも最後まで食い下がり、終盤にも何度か1~2ゴール差まで迫ったが、連敗を終わらせることはできなかった。
▼デローザンは頑張った
https://twitter.com/spurs/status/1198078318660194304
勝利したシクサーズ(10勝5敗)は、トバイアス・ハリスが26得点、ジョエル・エンビードが21得点/14リバウンドで活躍。ベン・シモンズは10得点、10リバウンド、13アシストでトリプルダブルを記録している。
敗れたスパーズは、デマー・デローザンがゲーム最多の29得点、ルディ・ゲイがFG11本中8本成功から22得点で奮闘。この日はデジャンテ・マレーを先発に戻し、さらに2日前のウィザーズ戦と同じくツービッグ(オルドリッジとポートル)で試合をスタートした。このラインアップはインサイドの守備が良くなるものの、オフェンス面でかなり息苦しくなる。スターター5人中4人がスリーを打てないというのはやはり厳しい。
これで今季スパーズは5勝11敗のウェスト13位タイ。次のニューヨーク・ニックス戦で4試合のイースト遠征を終え、やっとサンアントニオに帰還できるが、ホームではレイカーズ、ウルブズ、クリッパーズとの試合が控えており、11月は最後までタフスケジュールが続く。
昨季もシーズン序盤は苦戦し、11月が終わった時点で勝率5割以下(10勝12敗)に陥っていた。昨季の今頃なら、「マレーがいない」「デローザンが加入したばかり」などと言い訳ができたが、今季はほぼ怪我人なしで戦えているにもかかわらずこの低迷っぷりだ。
昨季は中盤から復調して7位シードでのプレイオフ進出を決めたが、今季は果たしてどうなることやら…。
グレッグ・ポポビッチHCは、今季スパーズの低迷はディフェンスが原因だと指摘する。
「昨季の今頃は8勝9敗だった。今季のチームとの違いは、去年はディフェンスでリーグの真ん中くらいだった。だが今年の我々は多くの守備カテゴリーでリーグの下位にいる。そこが問題だ。点は十分に取れているが、勝利するには相手を止めなければならない」
– グレッグ・ポポビッチ
今季のスパーズはディフェンス効率でリーグ28位。対戦相手のリムとスリーのFGアテンプト数を平均以下に制限できているものの、それらのショットを高確率で決められている。
ボックススコア:「NBA」