スパーズがビッグ4不在のウォリアーズに勝利、ウェスト5位に再浮上
現地19日、サンアントニオ・スパーズはAT&Tセンターで行われたホームゲームでゴールデンステイト・ウォリアーズを89-75で撃破。連勝を4に伸ばしてシーズン成績を41勝30敗とし、再びウェスト5位まで順位を上げた。
この日の試合では、負傷離脱中のステフィン・カリー、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソンに加え、ドレイモンド・グリーンが骨盤を痛めて第2Qに途中退場。主力不在のウォリアーズに対して、スパーズはさっそく第2Q中盤でリードを16点に広げ、一気に畳みかけそうな雰囲気だったが、そこからオフェンスが大失速してしまい、思わぬ苦戦を強いられることとなる。
オールスター組の欠場で火力が致命的に不足していたウォリアーズは、統率の取れたチームディフェンスでインサイドの守備を固めながら、ロースコアゲームに持ち込んで反撃。ペリメーターで手慣れたスイッチDを展開しつつ、特に後半からはラマーカス・オルドリッジに対して的確にダブルチームを仕掛け、第3Qにスパーズの得点をわずか12点に抑えて逆転に成功した。
▼GSWは合計9ブロックを記録
第4Q開始直後に4点リードを奪われ、流れが悪くなっていたスパーズだが、パティ・ミルズのプレッシャーディフェンスを先頭に守備のギアを上げて猛反撃を開始。オフェンス面では、オルドリッジがピリオド19得点をあげる圧巻のクラッチパフォーマンスでチームを引っ張り、スパーズは28-12で第4Qをアウトスコアして快勝を収めた。
▼オルドリッジはゲーム最多の33得点/12リバウンド
シーズン残り11試合でウェスト5位に浮上したスパーズだが、問題は山積みだ。以前は選手層の厚さが強みだったが、今では完全にオルドリッジのワンマンチームと化している。この日の試合でも、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリ、パウ・ガソルの大ベテラントリオは合計でFG15本中1本成功の8得点と大苦戦だった。
オルドリッジのワンマンパフォーマンスで乗り切れる試合もあるが、守備が強いチーム相手の場合だと、ダブル/トリプルチームでオルドリッジを潰されて、オフェンスが機能しなくなるパターンが多い。カワイ・レナードが100%の状態で戻ってくれば、問題の大部分は解決するが、それがいつになるのかは不明だ。
スパーズは次の6試合で、ウィザーズ×2、ジャズ、バックス、サンダー、ロケッツと、プレイオフチームとの対戦が続く。10位のナゲッツ/クリッパーズと3ゲーム差をつけているものの、まだまだ安心できる状況じゃない。
一方のウォリアーズは、クイン・クックが20得点、5リバウンド、5アシストで奮闘。グリーンの怪我については、それほど深刻ではないようだが、肘の腫れ具合が少し気になる。
ボックススコア:「NBA」