スパーズがジャズに37点差の圧勝、今季得失点差でリーグ1位に!!
サンアントニオ・スパーズが現地14日、AT&Tセンターで行われたユタ・ジャズ戦に118-81で完全勝利。今季ホームでの無敗記録を維持し(13勝0敗)、成績を首位のウォリアーズから3.5ゲーム差の21勝5敗に伸ばした。
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— San Antonio Spurs (@spurs) 2015, 12月 15
この日のスパーズは、第1Q中盤から最後まで二桁点差を保ち続ける完璧な試合内容だった。ゲーム開始から最初の4分間でジャズの得点を2点に抑える鉄壁ディフェンスで主導権を握ると、ラマーカス・オルドリッジがクォーター14得点を挙げて、さっそく29-15の14点リードを奪取。第2Q中盤には、それまで無得点だったカワイ・レナードが8連続得点を挙げるなど、攻撃の手を一切緩めず、ハーフタイムまでに点差を23点に拡大する。
後半に入ると、今度はトニー・パーカーがルディ・ゴベール不在で手薄になっているジャズのインサイドを攻めまくり、イージーなフィールドゴールを連発。さらにレナードも7分間で12得点を追加し、98-58で第3Qを終えると、マット・ボナーが第4Q開始から2連続スリーを沈めて完全にとどめを刺した。
▼レッドマンバはベストマンバ!
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
UTA | 15 | 21 | 22 | 23 | 81 |
SAS | 29 | 30 | 39 | 20 | 118 |
スパーズは、レナードが25分の出場でゲームハイの22得点、7リバウンド、2スティールをマーク。同じく25分出場のオルドリッジは18得点/8リバウンド、パーカーは9本中7本のフィールドゴールを成功させ18得点/5アシストを獲得している。
なおグレッグ・ポポビッチHCは、この試合でヘッドコーチとして1043勝目を獲得。通算勝利数でリック・アデルマンを追い抜き、歴代8位に浮上した。
2015-16サンアントニオ・スパーズ
今季は開幕からウォリアーズの快進撃に話題をさらわれっぱなしだが、スタッツ面ではスパーズも地味に球団史上最高ともいえる好シーズンを送っている。
14日の試合結果により、スパーズはシーズン平均得失点差でウォリアーズ(+13.1)を超え、リーグ首位となる+13.2に到達。100ポゼッションあたりの得失点差(NetRtg)でも、ウォリアーズ+14.8/スパーズ+13.9と、それほど引けを取らない(NetRtg3位はサンダーの+7.7)。
他にも:
- 20点差以上での勝利数がリーグ最多の9回(2位はサンダーの5回)。昨季は合計11回だった
- 開幕ホーム13連勝は2007-08シーズンと並び球団記録タイ
- 100ポゼッションあたりの失点(DefRtg)がリーグで最も低い91.8
特筆すべきは、リーグダントツトップのディフェンス力。100ポゼッションあたりの失点(DefRtg)が91.8というのは歴代屈指レベルで、守備力でNBA制覇を果たした2003-04ピストンズ(92.5)や2007-08セルティックス(96.2)を凌駕しそうなペースだ。
またBasketball Referenceのデータでは(※NBA.comのデータと誤差あり)、過去にシーズンDefRtgが95を下回ったのは12チームのみ(1973年以降)。スリーポイントラインが導入された1979-80シーズン以降では、1998-99スパーズと2003-04スパーズのみとなっている。
さらにスパーズはオフェンス力(100ポゼッションあたりの得点)でも、ウォリアーズ(112.9)とサンダー(107.6)に次いでリーグ3位となる105.7を記録中。オルドリッジもだいぶチームのシステムに馴染んできた様子で、10月~11月の16試合では平均15.2得点/FG成功率43.8%だったスタッツが、12月の8試合では平均16.9得点/FG成功率53.4%と調子を上げてきた。
今季のチームは歴代スパーズで最強になれる可能性がある。
ボックススコア:「NBA」