スパーズがロケッツを破り9連勝、2位シードまで0.5ゲーム差に!!
サンアントニオ・スパーズが現地8日、ホームで行われたヒューストン・ロケッツとの試合に110対98で勝利し、連勝記録を9に伸ばした。
スパーズは3月25日からの9試合すべてに二桁台の得点差で快勝。1試合平均108.7得点を記録する一方で、平均失点をわずか88.8点に抑える圧倒的なパフォーマンスで、ウォリアーズやグリズリーズ、マブスといったウェストの強豪を立て続けに破っている。
8日のロケッツ戦では、第1Q終盤で9点のリードを奪われるも徐々に巻き返し、ハーフタイムまでに逆転に成功。そして後半開始から第4Q序盤までの約14分間で35-20のランを展開して、一気に勝負を決めた。
▼ハワードのダンクにダンカンはアリウープでレスポンス
▼アーロン・ベインズのハッスルプレー
▼ジノビリ!!
アキレス腱の痛みで出場が危ぶまれていたトニー・パーカーだが、この日は25分の出場時間で18本中13本のフィールドゴールを成功させ、ゲームハイの27得点を記録する大活躍。カワイ・レナードは20得点、4スティール、FG成功率60%の安定したパフォーマンスをみせた。
試合後パーカーは、レナードとフロアを共有することについて素晴らしいコメントを残している:
「昔の僕とマヌのような感じだよ。ボールをシェアしながら、自分の順番を待たなくてはならない。しばらくボールが回ってこない時もあるけど、レナードが信じられないほど素晴らしいプレーをしているからね。どのみちスパーズはレナード中心のチームになっていくんだ。ティムからマヌへ、マヌから僕へと移ってきたように。そして今度は僕がレナードにバトンを渡す。これからも僕はベストを尽くして、積極的にプレーに関わっていくつもりだ。でもチームのエースはレナードが担っていく。今夜のように僕がたくさんシュートを打つ日もあるだろうけど、基本的にそれはレナードの役目になる。僕たちはその方向に移行していかなければならない。レナードは若くて素晴らしいプレーヤーだ。どんどんとダブルチームを引き付けてくれるようになるだろう。だから僕はレナードに合わせてプレーしていく。長年の間ティムとそうやってきたようにね。コーナーに立って、レナードがプレーメイクするのを待つよ。ボールシェアと自分の順番を待つことに関して、僕たちはずっと素晴らしい仕事をしてきた。だから僕にとってはこれからも何も変わらない」
– トニー・パーカー
年齢や実績に関係なく、お互いの力をちゃんと理解・尊敬し、チームのためにエースのポジションを譲り合う。そこにエゴはほとんど存在しない。スパーズがフランチャイズとして長年成功を収められた大きな理由の一つだ。
ウェストの熾烈なシード争い
この日、スパーズ、クリッパーズ、グリズリーズの3チームが勝利し、ロケッツが敗北したことで、ウェスタンカンファレンスの2位/3位(53勝25敗)と5位/6位(53勝26敗)がわずか0.5ゲーム差となった(ブレイザーズは51勝27敗で本来なら6位の成績だが、ディビジョン首位なので4位シード以上がすでに確定している)。こうなると、どのチームがどのシードに落ち着くのか、全く想像がつかない。
各チームの残りスケジュールは以下の通り:
- ロケッツ: スパーズ、ペリカンズ、ホーネッツ、ジャズ
- グリズリーズ: ジャズ、クリッパーズ、ウォリアーズ、ペイサーズ
- クリッパーズ: グリズリーズ、ナゲッツ、サンズ
- スパーズ: ロケッツ、サンズ、ペリカンズ
キーマッチアップは、直接対決となる10日のスパーズ対ロケッツと、11日のクリッパーズ対グリズリーズ。この結果次第では、上位シードと下位シードがそっくり入れ替わることもありえる。
現時点で、グリズリーズが同じ成績のロケッツよりも上位に位置している理由は、ディビジョン内対戦の成績が上回っているため。またクリッパーズがスパーズより上なのは、カンファレンス内対戦の成績が優秀だからだ。NBAのタイブレークは、「ディビジョン勝者」→「直接対決成績」→「ディビジョン/カンファレンス内対戦成績」の順番で優先される。
Image by Katie Haugland
ボックススコア:「NBA/Stats」