ウォリアーズのステフィン・カリー、34歳でキャリア初のファイナルMVP受賞
ゴールデンステイト・ウォリアーズが4勝2敗でボストン・セルティックスとのシリーズを制したNBAファイナル2022。シリーズ最多得点でウォリアーズを4年ぶりの優勝に導いたステフィン・カリーが2022ファイナルMVPに選出された。
大手スポーツメディアに所属するエキスパートの代表11人による投票の結果、カリーは満票11票でファイナルMVPを受賞。シリーズのベストプレイヤーとして躍動し、6試合で31.2得点、6.0リバウンド、5.0アシスト、スリー成功率43.7%という圧巻の数字を平均した。
これでカリーは自身4回目のリーグ制覇にして、ついにキャリア初のFMVP獲得。今回の優勝は、カリーのレガシーにとって極めて大きな意味を持つ。
ステフのレガシー
まず、NBAキャリアで通算4回以上の優勝、2回以上のMVP、1回以上のファイナルMVP受賞を達成したのは、カリーがリーグ史上6人目。他の5人は、いずれも世代を代表するレジェンド中のレジェンドだ。
▼「4リング/2MVP/1FMVP」クラブ
• ステフィン・カリー(優勝4/MVP2/FMVP1)
•カリーム・アブドゥル・ジャバー (優勝6/MVP6/FMVP2)
• ティム・ダンカン(優勝5/MVP2/FMVP3)
• レブロン・ジェームズ(優勝4/MVP4/FMVP4)
• マジック・ジョンソン(優勝5/MVP3/FMVP3)
• マイケル・ジョーダン(優勝6/MVP5/FMVP6)
またカリーは、今年のファイナル6試合で合計31本の3Pショットに成功。これはNBAファイナル史で歴代2位の記録だ。そもそも1ファイナルシリーズで30本以上のスリーを成功させたのは、過去に2016年のカリー(32本)のみで、カリーを除けば2013年のダニー・グリーン(27本)が最多となる。
▼31本!!
さらに、1ファイナルシリーズでスリー成功率40%以上から平均30得点超えを記録したのは、マイケル・ジョーダン(1991、1992)、アキーム・オラジュワン(1995)、ケビン・デュラント(2017)に次いで、カリーが史上4人目となる。
NBA選手たちの反応
NBAファイナル史に残るパフォーマンスでウォリアーズを優勝に導いたカリー。試合後には、SNSで多くのNBAプレイヤーたちから称賛の声が上がった。
▼ジャ・モラント
「歴代トップ5」
▼デジャンテ・マレー
「ステフィン・カリーのような選手は2度と現れないだろう。彼の偉大さを楽しめるうちに楽しんでおこう! #100%歴代トップ10」
▼パトリック・パターソン
「ステフィン・ワーデル・カリーは歴代最高のポイントガード。おめでとう」
▼カイル・クーズマ
「ステフが2000年代のコービー/ダンカンと同じレベルに達した」
▼ジャマール・クロフォード
「キング・カリーが歴代トップ10ランキングを塗り替えようとしてるな…」
▼ケンドリック・パーキンス
「ステフ・カリーがジョーダンやレブロン、シャック、マジック、バードたちと同じ席に並んだ!」
▼セス・カリー
「different!」
今年で34歳になったカリーだが、今のところ衰えは一切感じさせない。主力の怪我さえなければ、ウォリアーズは来季も優勝最有力候補になるはずだ。
参考記事:「NBA」