ドンチッチが今季プレイオフ最多の45得点も敗北、サンズがセミファイナル第1戦勝利
NBAでは現地5月2日、ウェスト1位のフェニックス・サンズと4位のダラス・マーベリックスがアリゾナ州のフットプリント・センターでカンファレンス・セミファイナル第1戦を対戦。サンズが終始リードを維持して121-114でマブスを破り、シリーズを白星でスタートさせた。
ルカ・マジック再び
この日の試合では、マブスのルカ・ドンチッチが44分の出場で45得点、12リバウンド、8アシストをマーク。勝利は成らなかったものの、FG成功率50%(30本中15本)から今季ポストシーズンでリーグ最多タイ得点を記録する大活躍を見せた。
ドンチッチにとって、今回がプレイオフキャリア6回目の40得点超え。リーグ4年目にして40点ゲームの達成数ですでにステフィン・カリーと並んでおり、ラリー・バードやカイリー・アービング、ヤニス・アデトクンボ、デイミアン・リラード、トレイシー・マグレディといったレジェンドスコアラーを上回っている。
なお現役選手の中で、ドンチッチよりも多くのプレイオフ40得点ゲームを達成している選手は、レブロン・ジェームズ(28回)、ケビン・デュラント(14回)、ジェームズ・ハーデン(9回)、ラッセル・ウェストブルック(7回)の4選手のみだ。
ドンチッチは、プレイオフ3シーズンで33.4得点、9.3リバウンド、8.8アシストを平均。プレイオフ平均得点でNBA歴代1位のマイケル・ジョーダンと並んでいる。
▼PO平均得点の歴代トップ5
- マイケル・ジョーダン(179試合):33.4得点
- ルカ・ドンチッチ(17試合):33.4得点
- アレン・アイバーソン(71試合):29.7得点
- ケビン・デュラント(155試合):29.4得点
- ジェリー・ウェスト(153試合):29.1得点
プレイオフで平均30得点以上を記録しているのは、NBA史上でジョーダンとドンチッチの2人のみ。アスリートとして全盛期に入る前の23歳が、ポストシーズンでこれほどの数字を叩き出したのはほぼ前例がない。
サンズFG50%
リードを1度も失うことなく勝利したサンズは、センターのデアンドレ・エイトンが25得点、デビン・ブッカーが23得点/8アシストでチームを牽引。エイトンはマブスのスモールラインアップをサイズで圧倒して20本中12本のFGを決めている。
今季ポストシーズンのサンズは、第1ラウンドから7試合連続でフィールドゴール成功率50%以上を記録している。
また守備面では、マブスのピック&ロールに対してスイッチせず、主にドロップ・カバレージで対応。ドンチッチ以外の選手を封じ込めることに注力し、第1ラウンドで活躍したジェイレン・ブランソンをFG16本中6本の13得点、スペンサー・ディンウィディをFG8本中3本の8得点に抑えることに成功した。
マブスはドンチッチの他、マキシ・クレバーが19得点、ドリアン・フィニー・スミスが15得点で奮闘。シリーズ第2戦は、現地5月4日に再びフェニックスで行われる。
ボックススコア:「NBA」