残り0.9秒での逆転アリウープでサンズがクリッパーズ撃破、シリーズ2勝0敗へ
NBAでは現地22日、フェニックス・サンズが本拠地でロサンゼルス・クリッパーズとのウェスタンカンファレンス・ファイナル第2戦を対戦。終始一桁点差を争う大激闘の末、サンズが104-103でクリッパーズを破り、シリーズを2勝0敗とした。
再びクリス・ポール不在で試合に臨んだこの日のサンズは、1点ビハインドで迎えた第4Q残り3.3秒にマイルズ・ブリッジスがコーナースリーに失敗。何とかポゼッションを維持するも、残り0.9秒でベースラインコーナーという難しい位置からのスローイン。
極めて困難な状況に立たされたサンズだったが、見事な連携から逆転決勝アリウープという形で奇跡を起こす。
ジェイ・クラウダーとデアンドレ・エイトンの見事なコネクション。NBAにはリムの上にあるボールに触れてはならないというルールがあるが、インバウンドパスはシュートと見なされないためゴールテンディングには当たらない。
クラウダーのパスとエイトンのフィニッシュが素晴らしかったのはもちろんだが、このプレイに不可欠だったのがデビン・ブッカーの絶妙なスクリーン。またタイムアウトの残っていなかったサンズが、インバウンドの直前に映像判定のブレイクがあったため、作戦を立てる時間を得られたのも幸運だった。
▼LAで待機中のクリス・ポールも大興奮
劇的な勝利をあげたサンズは、ポールの代わりに先発出場したキャメロン・ペインが自己最多の29得点/9アシストをマーク。決勝点を決めたエイトンは、FG成功率80%(15本中12本)から24得点/14リバウンドのダブルダブルで大活躍した。
一方で、ラスト1秒で逆転される惜敗を喫したクリッパーズは、ポール・ジョージが26得点、レジー・ジャクソンが19得点で奮闘。ジョージはラスト3分間だけで9得点をあげる見事なクラッチパフォーマンスを披露するも、残り8秒でフリースローを連続でミスしてしまい、リードを3点に広げるチャンスを棒に振ってしまった。
▼終盤の攻防
ジョージの連続フリースローミスも含め、クリッパーズは最後の最後で運に見放された。もし残り0.9秒で映像判定を要求せず、すぐにプレイを再開させていれば、サンズの決勝アリウープを回避できていたかもしれない。
なお同日の試合では、カワイ・レナードが引き続き膝の怪我で欠場。Yahoo Sportsによれば、レナードの怪我は前十字靭帯断裂といった最悪なものではなく、シリーズ中に復帰する可能性も十分あるとのこと。クリッパーズにとってはこの上ない朗報だ。
クリッパーズは前の2シリーズと同様、再び0勝2敗からのカムバックを目指す。サンズとクリッパーズの第3戦は、現地24日にロサンゼルスで行われる。
ボックススコア:「NBA」