【FIBA2019】アメリカ代表が延長戦でトルコに辛勝
トルコがあと一歩のところでチームUSA撃破という偉業達成を逃す。
9月3日のFIBAワールドカップでは、1次ラウンドのグループEから世界ランク1位のアメリカと17位のトルコが対戦。オーバータイムに及ぶ大激闘の末、アメリカ代表が93-92で試合を制し、大会2勝目(0敗)をあげた。
この日の試合では、トルコが絶対王者アメリカ相手に何度か勝利を掴みかけるが、その度に致命的なミスを犯してしまう。
第2Q中盤で15点差を奪われたトルコは、連続スリーで息を吹き返して接戦に持ち込むと、5点ビハインドで迎えた第4Q残り2分から7-0のランを仕掛けて2点リードを奪取。試合は残り12秒で、1ポゼッション守りきればトルコの歴史的な勝利という状況だったが、終了のブザーと同時にスリーを放ったジェイソン・テイタムにファウルしてしまい、アメリカに逆転決勝点のチャンスを与えてしまった。幸いにもテイタムがフリースローを1本外したため、試合は延長戦に突入する。
両者一歩も譲らぬシーソーゲームとなったオーバータイムでは、残り50秒にセディ・オズマンがカウント・ワンスローのレイアップをねじ込み、トルコが土壇場で逆転。そこからトルコは、1点リードのまま迎えたOT残り9秒にマイルズ・ターナーからボールをスティールし、その直後にアメリカからアンスポーツマンライク・ファウルを引き出す。
アンスポーツマンライク・ファウルのペナルティはフリースロー2本+ポゼッション。この時点でトルコの勝利はほぼ確実だったが、そこからトルコは4本連続でフリースローに失敗。対するアメリカは、ディフェンスリバウンドから速攻を展開すると、残り2秒にクリス・ミドルトンがシューティングファウルをドロー。2本のフリースローをきっちりと沈めて逆転し、それが決勝点となった。
▼ハイライト
劇的な勝利を飾ったアメリカは、決勝点を決めたミドルトンが15得点をマーク。一方のトルコは、エルサン・イルヤソバがゲーム最多の23得点、14リバウンドで大奮闘した。
同日のワールドカップ2019では、グループEでチェコ代表が89-76で日本代表に勝利。他には、アンダーソン・ヴァレジャオ率いるブラジル代表が、2019MVPのヤニス・アデトクンボ率いるギリシャ代表を79-78の大接戦の末に破った。
ボックススコア:「FIBA」