ウォリアーズ本拠地でトニー・アレンにブーイングの嵐
どうやらメンフィス・グリズリーズのトニー・アレンには、敵地でヒールになる才能が誰よりもあるらしい。
現地3日に行われたグリズリーズ対ウォリアーズの第2ラウンドシリーズ初戦。タイムアウトのブレイク中に、GSW Jr.ジャム・スクワッドのキッズたちがダンスパフォーマンスを披露していた。
普通なら選手たちはパフォーマーが退場するまでサイドラインで待機するが、アレンは一体何を考えていたのか…。パフォーマンスの真っ最中にもかかわらず、ふらふらとコート中央を横切り、注目をかっさらてしまったのだ。
オラクルアリーナの観客席からは大きなブーイングが巻き起こった。
この行動は、ただでさえ容赦ないオラクルアリーナのファンたちをさらにエスカレートさせてしまった。ここから試合は、アレンがボールを触る度に大ブーイングの嵐。
試合を観戦していたドレイモンド・グリーンの母親もアレンに怒り:
「トニー・アレンはすごく無礼…、子供たちの邪魔をするなんて!」
一方でアレンは、「わざと邪魔したわけではない」と試合後に釈明している。
「(パフォーマンスが)終わったと勘違いしていた。言うまでもなく、終わっていなかったわけだが。だけど重要なのはこれからだ。今は第2戦のことに集中している。オラクルアリーナのファンたちが何を言おうと、少しも気にならないよ」
またブーイングの嵐も効果がないと語る。
「俺がブーイングを気にしないということを、観客たちはまったく理解していない。もちろん彼らが拍手で迎えてくれるとも思っていないけどね。俺はただ試合に出て、競争しているだけ。ディフェンスのアサインメントや、チームのためにやらなければならない仕事について考えを巡らせている。過酷な環境ではあるが、俺はただチームに貢献することに集中しているだけだよ」
– トニー・アレン
アレンは、スプラッシュブラザーズをどう守るかで頭がいっぱいだったのかもしれない。ダンサーの子供たちがブーイングの意味を勘違いしていなければいいのだけれど…。
試合は、第3Q中盤でリードを20点に広げたウォリアーズが101-86でグリズリーズに快勝。ペリカンズとの第4戦から1週間の空きがあったが、集中力やリズムは一切失われておらず、引き続き圧倒的なパフォーマンスをみせた。ステファン・カリーが22得点、クレイ・トンプソンが18得点をそれぞれ記録、チーム全体で28本中13本のスリーポイントを成功させている。
▼第1戦、スプラッシュブラザーズ
参考記事:「Yahoo Sports」