トニー・パーカー、フランス代表としてのキャリアを終えて
現地8月17日、リオ五輪男子スケットボール準々決勝でフランスがスペインに敗れたことにより、トニー・パーカーは16年にわたるFIBAキャリアに幕を下ろした。
2001年にわずか19歳でフランス代表入りしたパーカーは、ユーロバスケットやオリンピックなど数々の国際大会に出場し、16.9得点、3.2アシスト、3リバウンドを平均。オリンピックでのメダル獲得こそ成らなかったものの、2013年ユーロバスケットでチームを初優勝に導いて、大会MVPに輝いた他、2015年にはユーロバスケットの通算得点で歴代1位に浮上するなど、大きな功績を収めている。
ラストゲームはリオトーナメント初戦で92-67の惨敗という残念な結果となったが、大会前に引退宣言をしていたパーカーは試合後、「素晴らしい16年間だった。心残りは微塵もない」と代表としてのキャリアを誇らしげに振り返った。
「僕たちが代表チームで成し遂げてきたことをとても誇りに思う。フランスのバスケットボール史上で最高の結果を残せた。…僕たちはフランスのバスケットボールを世界に知らしめた。数々のメダル獲得をはじめ、僕たちの世代が達成したことを、フランスの選手として、すごく誇りにしている」
「特に2013年がお気に入りの年だ。フランスのバスケットボール代表が金メダルを手にしたのは、その時が初めてだからね」
– トニー・パーカー
▼2013ユーロバスケ準決勝スペインvsフランス
またパーカーは、長年の宿敵となったスペインについて、「素晴らしい世代。素晴らしいライバル関係だった」と称賛。来季からサンアントニオ・スパーズでチームメイトとなるスペイン代表のパウ・ガソルについては、「一緒にプレーできるのは最高にうれしい」と大歓迎した。
「スペインは偉大な世代に恵まれていた。もしスペインがいなければ、僕はメダルを10個か15個か取っていたかもしれないな。だがそれも人生さ」
「パウとは親友だ。14歳の頃から対戦してきた。コートの外でも良き友人だよ。一緒に食事をしたり、ダブルデートに出かけたり。彼がサンアントニオでプレーする決断をしてくれたのは本当に嬉しかった」
– トニー・パーカー
これでパーカーがフランスのユニフォームを着ることはもうないが、NBAでのキャリアはまだまだ続いていく。
「好調のうちにスパーズのキャリアを終えたい。あと5年はプレーしたいよ」
Image by Chris
参考記事:「FIBA」