NBA2018-19の「シティ・エディション」ユニフォームを勝手にランキング
NBAでは先月、30チームすべての「City Edition」(シティ・エディション)ユニフォームが公開された。
「シティ・エディション」ユニフォームは、シーズン10数試合で着用されるオルタネートユニフォームで、今季もすでに公式戦で何度か使用されている。「シティ」という名前の通り、各チームが拠点を置くそれぞれの都市の歴史やカルチャーを反映させたデザインが魅力的だ。
そこで今回は、30チームのシティ・エディションの中から、個人的に特に素敵だと感じた5チームと、反対に最も期待外れだった1チームのユニフォームを選んでみた。ランク付けの基準は、完全に個人の好み。ユニフォームの見た目そのものよりも、ユニフォームの“テーマ”を重視している。
5位:マイアミ・ヒート
アメリカで80年代に流行したテレビドラマ『Miami Vice』をテーマにしたデザイン。昨季に使用した白ベースの『Vice』ユニフォームは大好評だった。
そしてユニフォーム以上にクールなのは、「Vice Night」の試合で使用されるホームコートのデザイン。
https://twitter.com/TheNBACentral/status/1059916139977981953
ヒートがシティ・エディションのユニフォームを着用する日は、アメリカン・エアラインズ・アリーナがViceカラーに染まる。
4位:フィラデルフィア・76ers
デザインのテーマは、フィラデルフィアを舞台にした不朽の名作映画『ロッキー』。ベースカラーのグレーは、シリーズ1作目の有名なトレーニングシーンでロッキーが着ていたスウェットの色と同じだ。
▼あのシーン
▼PVもロッキー風に
https://twitter.com/sixers/status/1057331300074430465
昨季のシティ・エディションでは、アメリカ独立宣言というやや固いテーマを選んだシクサーズだが、今年のデザインはある意味、大冒険だと思う。グレーをベースカラーにするのは地味すぎると思うファンもいるだろうし、さらにユニフォームの表にチーム名や街の名前すら入っていないので、76ers的な要素が端のストライプしかない。ただ個人的にはすごく好き。
なおユニフォーム正面にプリントされている13個の星のサークルは、ロッキーと宿敵アポロが最初に対戦したリングを表現したものだという。
3位:ミネソタ・ティンバーウルブズ
https://twitter.com/ModernNotoriety/status/1058054606633230336
今季ウルブズのシティ・エディションは、ミネアポリス生まれの伝説的ミュージシャンで、2016年4月に他界した「プリンス 」へのトリビュート。基調色の紫は、プリンスの代表曲『Purple Rain』にインスパイアされたものだ。
▼PV
バスケットボール、特にNBAは、他のメジャースポーツよりも音楽シーンとの関係が密接だと思う。なので、ミュージシャンをテーマにしたユニフォームデザインには心惹かれてしまう。
2位:デンバー・ナゲッツ
白の基調色にネイビーのレターというシンプルなベースに、デンバーのスカイラインをあしらったデザインが印象的。1980年代ナゲッツの“レインボー”を復興させたのもすごく良い。
ナゲッツは、このユニフォームをメインにしてもいいのでは…?
1位:ブルックリン・ネッツ
ブルックリン出身のヒップホップレジェンド「ノトーリアス・B.I.G.(Notorious B.I.G.)」にインスパイアされたユニフォームで、名前は「Spread Love」。個人的に今季ユニフォームの中ではぶっちぎりの1位で、久しぶりに推しチーム以外のユニフォームを買いたいと思った。
このユニフォームを1位に選んだ理由は、デザイン性というよりも、単純にビギーが大好きだから。シティ・エディションが着用される日のネッツのゲームイントロは鳥肌ものだ。
https://twitter.com/BrooklynNets/status/1063948934421323776
ビギーが射殺されてからすでに21年以上が経っているが、今でも世界中で根強い人気を誇っている。このユニフォームの存在だけで、「ネッツでプレイしたい」と考えるスター選手がいてもおかしくない。
期待外れ賞: サンアントニオ・スパーズ
また迷彩ですか…。
サンアントニオは「軍事基地の街」であり、デザイン自体は決して悪くないが、またカモ柄っすか…。昨季のシティ・エディションとまったく同じだ(上の画像で左が2017、右が2018)。
「ずっと変わらないところがスパーズカルチャーの良さ」的な部分があるのは確かだが、ジノビリ、パーカー、レナードの退団により、チームが完全に生まれ変わった今季くらいは、せめてオルタネートユニフォームだけでも何かしらの“斬新さ”が欲しかった。
1990年代のチームロゴだった「フィエスタカラー」の採用を期待していたが、それは来季の楽しみに取っておこう…。
Image via Wolves/YouTube