NBAチームの大雑把な現状が一目でわかるベン図
以下は、米バスケットボール情報サイト「RealGM」が作成した今季NBA30チームのベン図。オフェンス/ディフェンス力と年齢のデータを基に、各チームの現状が視覚的にわかりやすく表されている。
ベン図とは、集合を条件付きのサークルでグループ分けして、それぞれの関係や共通点を図式化したもの。下図では、赤のサークルが「オフェンス力上位10チーム」、青が「ディフェンス力上位10チーム」、黄緑が「オールド(年齢層が高いチーム)」、紫が「ヤング(年齢層が低いチーム)」のグループとなっている。
※ノート:
- オフェンス力の基準はオフェンシブレーティング(100ポゼッションあたりの得点)、ディフェンス力はディフェンシブレーティング(100ポゼッションあたりの失点)
- 年齢層が高い/低いの区分は、1試合15分以上出場する選手の平均年齢
通常、優勝候補とされるチームは、オフェンスとディフェンスの両方でリーグ10位以内、もしくはそのどちらかが突出している場合が多い。
今シーズンに両方トップ10入りを果たしているのは、ウォリアーズ(オフェンス4位/ディフェンス1位)、ホークス(オフェンス6位/ディフェンス6位)、ブレイザーズ(オフェンス10位/ディフェンス2位)の3チーム。そこにグリズリーズ(オフェンス11位/ディフェンス6位)、スパーズ(オフェンス14位/ディフェンス3位)などが続いている。
オフェンスに突出しているチームは、クリッパーズ(1位)、ラプターズ(2位)、マブス(3位)など。ディフェンスではバックス(4位)、ウィザーズ(7位)などが上位に入っている。昨季ディフェンス2位/オフェンス28位だったブルズは、今季前半でオフェンス9位/ディフェンス13位と、チームの特徴が大きく変わった。
また年齢面を見てみると、攻守両方でトップ5かつヤンググループにも含まれているウォリアーズは、現リーグで最も理想的なポジションにつけていると言える。ロスターの大幅な変更や、主力への深刻な怪我でもない限り、今後も長年にわたって優勝候補チームであり続ける可能性が高い。
他にも、オフェンス/ディフェンスのどちらかがトップ10で年齢層が低いサンズ、ペリカンズ、ラプターズ、バックスなどのチームは将来がとても有望。サンダーはウェストブルックとデュラントの離脱が影響し、現時点でオフェンス10位以内には入れなかった(オフェンス15位/ディフェンス10位)。
反対に、オフェンス/ディフェンスサークルのどちらにも含まれておらず、オールドグループに属するレイカーズやネッツなどは、これから根本的な再建を強いられることになる。
参考記事:「RealGM」