ビンス・カーターがホークスと契約
キャリア20シーズン以上をプレイした歴代NBA選手の中で唯一優勝経験のないビンス・カーター(他の20年選手はロバート・パリッシュ、ケビン・ウィリス、ケビン・ガーネット、カリーム・アブドゥル・ジャバー、コービー・ブライアント、ダーク・ノビツキーの6人)。他のベテランたちのように、引退前にリングを追いかけても良さそうなものだが、ここ数シーズンを見る限り、本人はあまりリーグ制覇にこだわっていない様子。キャリア21年目となる2018-19シーズンも、優勝候補チームではなく、プレイオフまで程遠い再建中のチームで若手たちのメンターになる選択をした。
ESPNによると、アトランタ・ホークスとカーターは現地25日に1年/240万ドルのミニマム契約で合意。カーターにとってはキャリア8チーム目となる。
昨季をサクラメント・キングスでプレイしたカーターは、58試合に平均17.7分出場して5.4得点を記録。来季は若手育成を最優先にしているホークスでさらにプレイタイムが減少しそうだが、ロッカールームでのまとめ役として大いに存在感を発揮するだろう。
カーターがドラフトされた1998年6月当時、今年の全体5位指名のトレイ・ヤングはまだ生まれていなかった。将来のフランチャイズエース候補として期待がかかるヤングにとって、自分の人生よりも長いNBA経験を持つ大ベテランの存在は心強いはずだ。
▼来季もチームを沸かせるダンクに期待
なおホークスは、“この1週間でビンス・カーターをミニマムサラリーで獲得し、さらにカーメロ・アンソニーを解雇する”。実際に文章にしてみると違和感たっぷりで、改めて時間の流れの速さを実感させられる。
また今夏ホークスは、トレードでジェレミー・リンを獲得しているので、「ヴィンサニティ」(Vinsanity)×「リンサニティ」(Linsanity)がついに実現だ。
▼カーターのベストダンク
個人的にはカーターのラプターズ復帰を期待していたので少し残念。ただカーター本人が半年ほど前のインタビューで、「実現するはずだ」と語っていたので、その時を待ちたい。
参考記事:「ESPN」