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ウォリアーズ 70勝
2016 4 9

ウォリアーズがホームで再びスパーズを破壊、歴代2位記録のシーズン70勝達成

70勝, ウォリアーズ, スパーズ 4

ついに2015-16シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズが、NBA史上でマイケル・ジョーダン時代のシカゴ・ブルズしか達成していない快挙を成し遂げた。

ウォリアーズは現地7日、オラクルアリーナで行われたサンアントニオ・スパーズ戦に112-101で圧勝。今季プレーオフの1位シードを確定させると同時に、1995-96ブルズに次いでシーズン70勝に到達した歴代2番目のチームとなった。

The @Warriors join 1995-96 @ChicagoBulls as only teams in @NBAHistory to reach 70 wins! #ThisIsWhyWePlay pic.twitter.com/8qGwbpIvtF

— NBA (@NBA) April 8, 2016

▼レギュラーシーズン成績歴代Top6

成績 プレーオフ
ブルズ
1995-96
72勝10敗 優勝
ウォリアーズ
2015-16
70勝9敗 ?
ブルズ
1996-97
69勝13敗 優勝
レイカーズ
1971-72
69勝13敗 優勝
セルティックス
1972-73
68勝14敗 ECファイナル敗退
76ers
1966-67
68勝13敗 優勝

この日の試合は、スパーズにとってほとんどいいところがなかった。序盤こそはロースコアな展開で善戦したものの、第1Q残り3分にラマーカス・オルドリッジが右手小指の脱臼でベンチに下がると、そこからウォリアーズが14-0のランで二桁リードを獲得し、一気に主導権を掌握。スパーズはカワイ・レナードの活躍により、第2Q残り1分で6点差まで巻き返したが、その後ハリソン・バーンズに2連続スリーを決められ、52-40の12点差で試合を折り返すことになる。

ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、ディフェンスローテーションでミスがあった際にすぐさまタイムアウトを取り、ボードを叩きながらチームを怒鳴り散らすなど、気合が入っていた。

後半に入っても試合の流れが変わることはなく、ウォリアーズが完全にペースを支配。一方のスパーズは集中力が切れてきたのか、ディフェンス面でヘルプの遅れやミスコミュニケーションが目立つようになり、第3Q残り6分で23点リードを奪われると、その後はウォリアーズに二桁点差を維持されたまま完敗を喫した。

▼ミスコミュニケーション

Pop is going to soil his pants from these plays https://t.co/VypRDcuCBm

— BBALLBREAKDOWN (@bballbreakdown) April 8, 2016

This can't be how the Spurs want to pick Curry up. https://t.co/3VEDC3bBg4

— BBALLBREAKDOWN (@bballbreakdown) April 8, 2016

スパーズにしてみれば、スタメンを全員出場させ、最近ホームで不調気味だったウォリアーズをさらにへこませるはずが、逆に自信と勢いをブーストさせてしまう結果に終わった気がする。しかもこのタイミングでオルドリッジがシューティングハンドを負傷するとか…。

Q1 Q2 Q3 Q4
SAS 15 25 29 32 101
GSW 20 32 35 25 112

「彼ら相手にミスは許されない。世界一のチームだ。ディフェンスの集中力を失ったり、無分別なショットを打ったりするのは論外。もしくは十分にボールを動かさなかったり、速いペースで彼らにボールを戻したりしてしまうと、大変なことになる」
– グレッグ・ポポビッチ

カリー

3月に行われた前回の対戦では、スパーズのペリメーターDとスイッチに苦しんだステファン・カリーだが、この日は見事にゲームプランをアジャスト。自身がスリーを打ちまくるのではなく、ペネトレーションやパスでチームメイトをセットアップしながら、特に第3Qはトランジションやピック&ロールから積極的にレーンを攻め、レイアップで得点を稼いだ。カリーは最終的にゲームハイの27得点/9アシストを記録している。

▼カリーのSAS戦ショットチャート:
3月19日(左)vs.4月7日(右)

カリー スパーズ戦ショットチャート比較

またウォリアーズは、ハリソン・バーンズが21得点/8リバウンド、ドレイモンド・グリーンが18得点/7アシストで勝利に貢献。チーム全体でFG成功率54.2%、3P成功率48%、33アシストと、極めて効率の高いオフェンスで終始圧倒した。

再びオラクルアリーナで惨敗を喫したスパーズは、レナードがFG成功率66.7%で23得点を獲得した他、デビッド・ウェストが11得点/7アシスト、オルドリッジが11得点をマーク。ディフェンスで活躍したダニー・グリーンは、3本のスリー成功で9得点、4スティールをあげている。

▼レナード

ダンカンはミスマッチ?

3月19日の対戦ではベンチ出場で8分のプレータイムに終わったティム・ダンカンだが、この日はボリス・ディアウが欠場したこともあり19分出場し、4得点、3リバウンド、2ターンオーバー、FG成功率33%を記録。攻守共に本来の調子でプレーできず、やや懸念が残る結果となった。

ディフェンス面では、コンスタントにペイントエリアから外に引っ張り出されるため、最大の武器であるリムプロテクション力を発揮できない上、カリーのピック&ロールを守備する際にはクイックネスが足りず、常にワンステップ遅れてしまう。ウォリアーズ戦でダンカンを長時間フロアに立たせるのは(特にカリーがいる時間帯は)、少し厳しいかもしれない。

カーHC、「ウォリアーズvs.95-96ブルズ」について

スティーブ・カー ウォリアーズとブルズ

「とても答えに困る質問だ。異なる時代を比較するのが難しいというだけでなく、私にとっては文法的にも本当に答えるのが難しい。『我々(we)』が誰で、『彼ら(they)』が誰なのか、私にはわからないよ。とりあえずこう言っておこう。もしこの2チームが対戦したなら、間違いなく我々が我々に勝てるはずだ」
– スティーブ・カー

「2015-16ウォリアーズと1995-96ブルズはどっちが勝つ?」、両チームに所属したカーHCにとってどちらを選んでもある意味不正解な質問をするな、ということだろう。

ボックススコア:「NBA」

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