ウォリアーズがナゲッツに敗北で今季3敗目を記録
デンバー・ナゲッツが現地13日、本拠地ペプシセンターで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦に112-110の僅差で勝利。ウォリアーズの第4Qカムバックを退け、2015年NBA王者に今季3敗目を与えた。
主力の1人であるドレイモンド・グリーン抜きでナゲッツ戦に臨んだこの日のウォリアーズは、序盤から攻守で苦戦し、試合の大部分を通して後手に回ることとなる。前半はクレイ・トンプソンとハリソン・バーンズらが高確率でシュートを決め、何とか僅差で食い下がるも、第3Qに入るとオフェンスが停滞。ミドル~ロングレンジのジャンプショットがまったく決まらず、クォーター得点を19点に抑えられた一方で、ナゲッツに12分間で合計12本のフリースローを与えてしまい、第3Q終了時点で10点のリードを奪われた。
カリーがクラッチタイムに爆発
第4Qに入ってもナゲッツに主導権を握られ、点差を詰めてもすぐに引き離されるという展開が続いたウォリアーズだが、11点ビハインドで迎えた残り時間6分から、それまでFG成功率33%、7ターンオーバーと精彩を欠いていたステファン・カリーが大爆発。ラスト6分間で3本のスリーを含む7本中7本のフィールドゴール成功で20得点を叩き出す渾身のパフォーマンスをみせると、残り37秒には3Pラインの約3メートル外側からナゲッツのリードを2点に削る超クイックリリースのスリーを沈めた。
ウォリアーズは続くポゼッションでナゲッツの得点を阻止し、残り14秒で同点もしくは逆転のチャンスを手にするも、カリーがドリブルミスから痛恨のターンオーバー。自らの足に当ててしまったボールをダニーロ・ガリナーリに奪われ、それがナゲッツのフリースローにつながり、試合は残り5秒で2ゴール差となる。
その後トンプソンのスリーポイントにより、残り3秒で1点差に詰め寄ったウォリアーズだが、ナゲッツのフリースローを経て迎えた最後のポゼッションで逆転のスリーアテンプトに失敗。ナゲッツがカリーの追撃を逃げ切った。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
GSW | 25 | 29 | 19 | 37 | 110 |
DEN | 32 | 23 | 28 | 29 | 112 |
ナゲッツは、ガリナーリが19本中17本のフリースローを成功させ、チームハイの28得点をマーク。シックスマンのウィル・バートンが21得点、第4Qのクラッチタイムに活躍したダレル・アーサーが18得点/11リバウンドで、それぞれ勝利に大貢献した。
敗れたウォリアーズは、カリーがゲームハイの38得点、9アシスト、8ターンオーバーを記録。他には、バーンズが18得点、トンプソンが17得点、アンドリュー・ボーガットが15得点を獲得している。
▼カリー、38得点
試合後、ウォリアーズのルーク・ウォルトンHC代行は、「プレーにハードさとスマートさが足りなかった」と敗因についてコメント。ウォリアーズにとってはグリーンの重要さを痛感する試合となり、オフェンスでは十分なボールムーブメントやスペーシングを得られず、そして何よりもチームディフェンスに大きく影響した。
36勝3敗
過去9試合で2度目の敗北を喫したウォリアーズだが、それでもまだ今季の成績は、2位スパーズから2.5ゲーム差の36勝3敗。これは96年ブルズや72年レイカーズと並び、シーズン39試合を終えた時点での歴代NBA最高記録となる。
▼歴代NBAのベストシーズンスタート
チーム | 39試合目 | 最終成績 |
76ers (1966-67) |
36勝3敗 | 68勝13敗 |
レイカーズ (1971-72) |
36勝3敗 | 69勝13敗 |
ブルズ (1995-96) |
36勝3敗 | 72勝10敗 |
ウォリアーズ (2015-16) |
36勝3敗 | ? |
なお、上記のシクサーズ、レイカーズ、ブルズはいずれもその年のNBA王者に輝いている。
ボックススコア:「NBA」