ウォリアーズが3年ぶりのファイナル進出に王手、マブスはドンチッチが再び40点ゲームも敗北
NBAでは現地22日、ゴールデンステイト・ウォリアーズとダラス・マーベリックスが、アメリカン・エアラインズ・センターで2022ウェスタンカンファレンスファイナル第3戦を対戦。ウォリアーズが109-100で勝利し、シリーズ3勝0敗でファイナル進出に王手をかけた。
第3戦でのウォリアーズは、1点差で迎えた第3Qを30-21で上回って主導権を握ると、最終ピリオドでは終始2ゴール差以上を維持。ステフィン・カリーがチームハイ31得点/11アシストのダブルダブルでチームを引っ張った。
カリーは10本中5本のスリーを沈めつつ、ドリブルペネトレーションからレイアップやゴール下へのポケットパスでマブス守備を翻弄。カリーの他には、アンドリュー・ウィギンスが27得点/11リバウンドで勝利に貢献している。
2022ウェスト決勝でのウィギンスは、マブスエースのルカ・ドンチッチを常にフルコートでマークする大役を任されながら、3試合で20.7得点を平均。第3戦のクラッチタイムには、ドンチッチの上から強烈なポスタライズダンクを叩き込むスーパープレイを決めた。
2年前の2020年オフシーズンにウルブズからウォリアーズへとトレード移籍した2014年ドラフト1位指名のウィギンス。トレード成立当初はサラリー面を含め、ウィギンスに対して懐疑的な声も多かったが、スティーブ・カーHC指揮下で3&D的なロールプレイヤーとして進化し、今季プレイオフ、特に同シリーズではチームに欠かせない存在となった。
なお2年前のウォリアーズは、ラッセル放出の見返りとしてウィギンスとジョナサン・クミンガを獲得。今振り返ってみると、結果としてウォリアーズの大勝利となったトレードと言える。
一方で敗れたマブスは、ドンチッチが40得/11リバウンドのダブルダブルで奮闘。プレイオフキャリア8回目の40得点超えで、ダーク・ノビツキーの記録(7回)を追い抜いてマブス史上単独1位となった。
ドンチッチの他には、スペンサー・ディンウィディが26得点、ジェイレン・ブランソンが20得点をマーク。ガード3選手がチーム合計100得点中86得点をスコアという非常に偏った試合内容で、マブスのトップシューターであるレジー・ブロックとマキシ・クリーバーの二人は、FG15本すべてに失敗して無得点に終わっている。
リバウンド
同シリーズでは、ウォリアーズがリバウンド争いを完全に支配。シリーズ3試合のトータルで、ウォリアーズがリバウンド数141-89でマブスを大きく上回っている。
特に、シリーズのカギとなっているのはオフェンスリバウンド。第3戦のウォリアーズは14本のオフェンスリバウンド(ウィギンスとケボン・ルーニーだけで12本!)を獲得し、繰り返しマブスの心をへし折った。
マブスがリバウンド争いで大敗しているのは、5アウトのラインアップを多用することで生じるサイズ不足はもちろんだが、ファストブレイクを滅多に仕掛けないスローペースのオフェンススキームにも問題がある。
今季レギュラーシーズンでのマブスは、トランジション得点でリーグ最下位。ハーフコートでピック&ロールを繰り返し、じっくりと時間をかけてミスマッチを攻めるタイプのオフェンスだ。
よってウォリアーズとしては、ショットミスからトランジションを攻められることを心配することなく、積極的にオフェンスリバウンドを狙いに行ける。同日の第3戦では、セカンドチャンス得点18-4でマブスに大差をつけた。
なお同シリーズ3試合における通算リバウンド数では、ウォリアーズPGのステフィン・カリー(25本)が、マキシ・クリーバーとドワイト・パウエルのマブスビッグマン2人の合計(15本)を上回る活躍。マブスの今季生き残りをかけた第4戦は、現地24日に再びダラスで行われる。
ボックススコア:「NBA」