ドミノ効果: もしもクリス・ポールがレイカーズにトレードされていたなら?
以下は、先日アメリカで放送されたESPNの番組「The Grantland Basketball Hour」のオープニングシーン。
もし2011年にNBAがレイカーズとホーネッツのトレードを許可していたなら、もしクリス・ポールがレイカーズに移籍していたなら、現在のリーグはどのような勢力図になっていただろう?そんな“もしもの世界”を、番組ホストのビル・シモンズが詳細に分析した。
もしもクリス・ポールがレイカーズにトレードされていたなら?
2011年12月11日、クリス・ポールは45分間だけレイカーズの一員となった。ロケッツ/レイカーズ/ペリカンズ(元ホーネッツ)の3チーム間トレードだ。パウ・ガソルがレイカーズからロケッツに移籍。ホーネッツはゴラン・ドラギッチ、ケビン・マーティン、ルイス・スコラ、ラマー・オドム、ドラフト1巡目指名権を獲得した。
そしてCP3はレイカーズへ。「ショータイム 2.0」の幕開けだ。俳優のジャック・ニコルソンが大喜びしたことだろう。
もしNBAがこのトレードを拒否していなかったら?ポールのレイカーズ移籍が実現していれば、リーグにどんなドミノ効果をもたらしていただろうか?
No ハワード in ヒューストン
まず、ロケッツが2012年にジェイムス・ハーデンを獲得するのは不可能。トレードに十分なアセットを持ち合わせていないからだ。ハーデンが残留していたなら、サンダーはその後優勝、もしくは2連覇だって達成していたかもしれない。
ハーデンがいないのなら、ドワイト・ハワードもロケッツには行かないだろう。ならハワードは2013年にマブスへと移籍?それともレイカーズに残留し、今ごろはCP3/コービー・ブライアントと共にビッグスリーと呼ばれていたか?
もしCP3がレイカーズなら、ラプターズはカイル・ローリーではなくスティーブ・ナッシュの獲得に走っていたはずだ。ローリーは一体どのチームに落ち着くことになる?
デイビスはウィザーズ/ホーネッツ?
もし2011年にCP3のトレードが成立し、ペリカンズがドラギッチ、マーティン、スコラ、オドムの4選手を獲得していたなら、チームはそのシーズンに40勝以上を挙げているはずだ。そうなった場合、ペリカンズが2012年のドラフト1位指名権を手にすることはなかった。つまりアンソニー・デイビスはペリカンズにいない。恐らくウィザーズかホーネッツ(元ボブキャッツ)を牽引していることだろう。
また、ゴラン・ドラギッチがサンズでプレーすることもない。エリック・ブレッドソーもクリッパーズに残ったまま。サンズが魅力ゼロの下位チームになっていた可能性は大だ。
LAはレイカーズの街
クリス・ポールのいないクリッパーズは?当然ながら、「ロブシティ」と呼ばれるダイナミックな強豪チームは誕生しない。ならばスティーブ・バルマーが20億ドルというNBA史上最高額でチームを買収することはないだろう。ドック・リバースHCもクリッパーズのオファーを受けたかどうか…。
もしかすると、リバースHCはレイカーズを選んだかもしれない。CP3/コービー/ドワイトのビッグ3にリバースHC!!こんなチームなら、もしかするとコービーの膝は故障を免れたかもしれない。
もしもCP3のトレードが成立していたなら、ついに今季こそレイカーズ対キャブス、コービー対レブロンのファイナルが実現したかもしれない。もしかすると、レイカーズは破滅の道を歩まなかったかもしれない。もしかすると…。
ドミノ・エフェクト。
ソース:「Grantland」