【ハイライト】カナダ代表が奇跡的なカムバックを見せるも敗北、東京五輪出場ならず
東京五輪の出場権を争うオリンピック最終予選では現地3日、カナダ予選の準決勝でチェコとカナダが対戦。オーバータイムに及ぶ死闘の末、チェコが103-101でカナダを破り、予選決勝進出を決めた。
この日の試合では、大会ホストのカナダ代表が第4Q残り57秒で10点ビハインドという絶望的な状況から奇跡的なカムバックを展開する。
RJ・バレットやルー・ドート、ニキール・アレクサンダー・ウォーカーら若手NBA組の活躍で点差を縮めると、残り17秒にはアンドリュー・ウィギンスがコースト・トゥ・コーストでカウント・ワンスローのレイアップをねじ込み1ゴール差。さらにその直後には、インバウンズパスのスティールからウィギンスが同点のスリーを成功させ、試合を延長戦に持ち込む。
▼レジー・ミラーを彷彿させる一発
カナダはオーバータイムでも勢いを維持し、OT残り2分30秒で5点リードを奪取するが、今度はチェコが執念の猛反撃。
チェコはフリースローで堅実に巻き返すと、同点で迎えた最後のポゼッションではブルズのトーマス・サトランスキーがステップアップ。アイソレーションからクロックぎりぎりで決勝点となるフェイダウェイのバンクショットを沈めた。
▼ゲームウイナー
勝利したチェコは、大ベテランのブレイク・シルブがゲーム最多の31得点、ゲームウイナーを決めたサトランスキーが18得点で大活躍。先発全員がNBA選手のカナダ相手に番狂わせを演じた。
チェコの男子バスケットボールは、あと1勝で1993年にチェコスロバキア共和国から分離して以降で初となるオリンピック出場権を獲得。予選決勝では、ギリシャ代表と戦う。
一方で敗れたカナダは、ニックスのバレットが23得点、ウォリーアズのウィギンズが22得点、ペリカンズのニキール・アレクサンダー・ウォーカーが21得点で奮闘。カナダの代表チームは、2000年のシドニー五輪を最後に、20年間オリンピックに出場できていない。
▼チェコvsカナダ、ハイライト
なお、オリンピック最終予選ではチェコの他、ギリシャ(カナダ大会)、リトアニアとスロベニア(リトアニア大会)、ドイツとブラジル(クロアチア大会)、セルビアとイタリア(セルビア大会)の7チームが準決勝を突破。ここから決勝を勝ち抜いた4チームが東京オリンピックへの切符を手にする。
ボックススコア:「NBA」