レブロンが4度目のMVPを受賞、惜しくも満票ならず
マイアミ・ヒートのレブロン・ジェームズが、2012-13年のNBA年間最優秀選手(MVP)に選ばれた。2年連続、通算4度目の受賞となる。
今季のレブロンは平均26.8得点、 8リバウンド、7.3アシストをマークし、チーム勝率8割超えや27連勝など、ヒートの成功に誰よりも貢献した。
メディア関係者によるMVP投票では、121人中120人がレブロンを1位に選出。惜しくもあとわずか1票で、「満場一致でのMVP選出」という前代未聞の偉業を達成できなかった。1票は、カーメロ・アンソニーが獲得した様子。
レブロンが世界一のプレイヤー(ダントツで)だというのは、誰が見ても揺るぎない事実だ。どうして他の選手に票が流れてしまったのか?
MVPは「チームにとって最も価値ある選手」
もともとMVPは、「最高の選手」ではなく、「チームにとって最も価値ある選手」に贈られる。MVP選出の際に最も考慮されるポイントは、チームの勝率と「該当選手のチームにおける重要性」だ。
アンソニーに1票を投じたBoston Globe紙のゲリー・ウォッシュバーン記者は、レブロンを1位にしなかった理由について、次の点をあげている:
- 今季のニックスは19年ぶりのディビジョンタイトルを獲得した
- しかもヒートに3回勝っている
- しかもアマーレ・スタウダマイアーが怪我でほとんどいなかったのに
- アンソニーは今季得点王
- ヒートはレブロンがいなくても5,6位に入る。でもニックスはアンソニー無しだと超弱小チーム
さらに、「もしMVPを“ベストプレイヤー”に与えるのならば、ジョーダンは毎年受賞していたはずだ」と指摘した。
ウォッシュバーン記者のいうことも理解できる。だが、「ヒートにおけるレブロンの価値」が「ニックスにおけるアンソニーの価値」に劣っているとはどうしても思えない。ヒートが今季達成した歴代2位の27連勝記録が、それを物語っているような気がする。
とはいえ、レブロンがMVPに選ばれたことにはかわりない。4度のMVPを受賞するのは今回で5人目(カリーム・アブドゥル=ジャバー6回、マイケル・ジョーダン5回、ビル・ラッセル5回、 ウィルト・チェンバレン4回)。このそうそうたる面子に、レブロンは最年少(28歳)で加わることとなった。
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Thumbnail:「NBA – YouTube」