【CLE-TOR第2戦】キャブスが再び大差の勝利、レブロンはPO通算得点で歴代4位に
現地19日にクイッケンローンズアリーナで行われたクリーブランド・キャバリアーズ対トロント・ラプターズのECファイナル第2戦は、第1戦と同じくラプターズのペイントエリアを破壊したキャブスが108-89で圧勝。今季プレーオフの無敗記録を維持し(10連勝)、シリーズを2-0とした。プレーオフで開幕10勝0敗を記録したのは、1989年と2001年のレイカーズ、2012年のスパーズに次いで、キャブスがNBA史上4チーム目となる。
この日は、12試合ぶりにルイス・スコラをスタメンに置いてゲームに臨んだラプターズ。序盤は、ダンクを連発するキャブスに対して、ミドルレンジショットなどを高確率で沈めて大善戦し、第2Q残り4分で46-46の同点に持ち込むも、そこからキャブスのオフェンスが大爆発。キャブスは前半ラスト4分間で16-2のランを展開し、一気に14点リードを奪って試合を折り返す。
第3Qに入ると、ラプターズが一時点差を10点まで巻き返したが、キャブスはすぐに応戦して再び突き放しにかかり、第4Q序盤でリードを20点に拡大。その後も大量得点差を維持したまま、2試合連続での快勝を収めた。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
TOR | 28 | 20 | 21 | 20 | 89 |
CLE | 30 | 32 | 24 | 22 | 108 |
キャブスは、レブロン・ジェイムスが34分の出場で13本中7本のフィールドゴールを沈め、23得点、11アシスト、11リバウンド、3スティールをマーク。今季プレーオフで自身初のトリプルダブルを達成した。カンファレンスファイナルでのレブロンは、フィールドゴール・アテンプトの7割以上がレイアップやダンクなど至近距離からのショットによるもので、2試合平均でFG成功率69.2%という驚異的な数字を記録している。
▼レブロン、ECファイナル第1~2戦
キャブスはレブロンの他、今季ポストシーズン絶好調のカイリー・アービングがゲームハイの26得点、FG成功率55%を記録。さらにケビン・ラブ、J.R.スミス、チャニング・フライの3選手は合計11本中6本のスリーを成功させ、41得点をあげている。
敗れたラプターズは、デマー・デローザンがチームハイの22得点、テレンス・ロスとコリー・ジョセフ、ジェームズ・ジョンソンがそれぞれ11得点を獲得。カイル・ラウリーは引き続きスランプ状態で、FG14本中4本の10得点に終わっている。チーム全体では、50-28のペイントエリア得点差でキャブスにインサイドを圧倒された他、合計で31回のファウルを犯し、キャブスに37本のフリースローを与えてしまった。
レブロンはシャック超え
19日のシリーズ第2戦で、レブロン・ジェイムスはプレーオフキャリア通算5255得点に到達。シャキール・オニールの記録を抜かし、NBA歴代4位に浮上した。
プレーヤー | 得点 | 試合数 |
マイケル・ジョーダン | 5987 | 179 |
カリーム・A・ジャバー | 5762 | 237 |
コービー・ブライアント | 5640 | 220 |
レブロン・ジェイムス | 5255 | 188 |
シャキール・オニール | 5250 | 216 |
ティム・ダンカン | 5172 | 251 |
試合後には、レイカーズのレジェンドでPO得点歴代2位のカリーム・アブドゥル・ジャバーが、レブロンにお祝いの言葉を掛けた。
ECファイナルの第3戦は、現地21日にトロントのエア・カナダ・センターで行われる。
ボックススコア:「NBA」