【WCF第1戦】カリーの33得点でウォリアーズがロケッツに勝利
現地19日に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対ヒューストン・ロケッツのカンファレンスファイナル第1戦は、前半の16点ビハインドを跳ね返したウォリアーズが110対106で勝利し、シリーズの先手を奪った。
この試合で最高の立ち上がりを見せたのはロケッツだった。ジェイムス・ハーデンがプレーメーカーとして活躍しながら、第1Qだけでクリント・カペラやテレンス・ジョーンズらのベンチプレーヤーが合計12得点を獲得。ドワイト・ハワードとジョシュ・スミスのピック&ロールも見事に機能し、ロケッツは第2Q残り7分でさっそく16点のリードを奪う。
そこからウォリアーズは怒涛の猛反撃を開始。アンドリュー・ボーガットが3ファウルでベンチに下がったのをきっかけに、スティーブ・カーHCはドレイモンド・グリーンをセンターに置く究極のスモールボールに切り替え、ゲームの流れを一変させた。
ウォリアーズはインサイドのディフェンスを引き締め、ハワードを封じ込めると同時に、ロケッツのミスショットやターンオーバーからスピーディーなトランジションオフェンスを展開。25-6のランで一気に逆転に成功し、58対55の3点リードで試合を折り返す。
ガードのショーン・リビングストンは前半だけで16得点を挙げる大活躍をみせた。
▼ショーン・リビングストン
後半に入ってからは、ハーデンとステファン・カリーの両エースが爆発。6割以上の成功率でフィールドゴールを沈めながら、それぞれ第3~4Qに21得点を獲得する。
▼ハーデン vs. カリー
試合は、11点リードを付けていたウォリアーズが、第4Qラスト2分からターンオーバーなどのミスを連発。ロケッツはその隙をついて9-0ランを仕掛け、残り14秒で2点差に追い上げるも、カリーがフリースローを2本とも沈めて2ゴール差にし、ウォリアーズが110対106で逃げ切った。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
HOU | 31 | 24 | 24 | 27 | 106 |
GSW | 24 | 34 | 26 | 26 | 110 |
ウォリアーズは、カリーが11本中6本のスリーを成功させ、ゲームハイの34得点を記録。前半のカムバックに大貢献したリビングストンは、FG成功率75%で18得点をマークした。
▼この親子、かわいすぎる
ロケッツは、ハーデンがチームハイの28得点、11リバウンド、9アシストの大活躍。特に後半は、1 on 1でクレイ・トンプソンを叩きのめすハイレベルなオフェンスを披露している。他には、トレバー・アリーザが5本中4本のスリーを沈め20得点、ジョシュ・スミスが17得点、3ブロックと奮闘した。
7得点、13リバウンドを獲得したハワードは、第1Qにスミスとの接触で左ひざを負傷。すぐに復活したものの、第4Q開始直後に再びベンチに下がり、その後フロアには戻っていない。
ハワードは現地20日に膝のMRI検査を予定している。
カンファレンスファイナル第1戦は、両チームのアシスト数が27対27、ペイントエリア得点が52対50、ファーストブレイク得点が28対28と、まさに互角の戦い。リバウンド数やフリースロー成功数はロケッツが上回ったものの、ターンオーバーを最小限に抑え、より多くのスリーを決めたウォリアーズに軍配が上がった。
この日のロケッツは、オフ・ザ・ボールのステファン・カリー、そしてカリー、リビングストン、トンプソン、バーンズ、グリーンのスモール・ラインアップにとことん苦しめられた印象。第2戦は、現地21日に再びオラクルアリーナで行われる。
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参考記事:「ESPN」