ドワイト・ハワード、コースト・トゥ・コーストからボバンにダンク
ドワイト・ハワードのコースト・トゥ・コーストなんて、一体いつぶりだろう。
現地4日に行われたシャーロット・ホーネッツ対デトロイト・ピストンズ戦の第3Q中盤、ディフェンスリバウンドを確保したハワードは、そのままドリブルでコートを縦断してペイントエリアに突撃。ファーストブレイクを阻止しようとするボバン・マリヤノヴィッチをスピンムーブでかわし、ツーハンドで豪快にポスタライズダンクを叩き込んだ。
マリヤノヴィッチがあまりにも巨大で、ハワードが少し小さく見えてしまうのが面白い。
この日のハワードは、23分の出場で12得点、11リバウンドのダブルダブルをマーク。試合は、ホーネッツが第2Q中盤の20点ビハインドから巻き返し、108-106で勝利した。
昨季をアトランタ・ホークスでプレイしたハワードは、74試合で13.5得点、12.7リバウンドを平均。生まれ故郷アトランタのチームでキャリア再興を目指すはずだったが、わずか1シーズンでお払い箱となり、今オフにホーネッツへとトレード放出された。本当かどうかは分からないが、ESPNのZach Lowe記者によると、ハワード放出のニュースを知ったホークスの選手たちは歓喜の声を上げたという。
00年代後半のハワードは、紛れもなくNBAを代表するスーパースターだった。2008年当時はレブロン・ジェイムスよりもスポンサー契約が多く、ビッグマンとしてはシャキール・オニール以来の人気を誇り、テレビCMなどにも多数出演。2009年にはリバウンドとブロックでリーグ最多を記録しながら、オーランド・マジックをファイナルへと牽引し、オールスター投票では史上最多となる310万票を獲得した。
順風満帆に見えたキャリアだったが、マジックとレイカーズでの移籍騒動(ドワイトメア)、さらに背中やひざの怪我をきっかけに一気にパフォーマンスと人気が低下。それ以降は“らしさ”を取り戻すことができていない。一時はアディダスやマクドナルド、ゲータレードなど世界的なブランドの広告塔だったが、31歳とまだまだ全盛期と呼べる年齢ながら、現在のスポンサーは「Peak」という中国のスポーツウェアブランドのみとなっている。
2009年から2011年の3年連続でDPOYを受賞し、現時点ですでに殿堂入りがほぼ確実視されているハワードだが、このままの感じで終わってしまうのは少し寂しい。今季はキャリア5チーム目となるホーネッツで居場所と役割を見つけることができるだろうか?
ボックススコア:「ESPN」