ケビン・ラブ、新人モラントのダンクについて「あと一歩で僕のキャリアが終わるところだった」
ケビン・ラブが危なかった。もう少しで2010年代NBAを代表するポスタライズダンクの犠牲者になるところだった。
現地20日に行われたクリーブランド・キャバリアーズ対メンフィス・グリズリーズ戦の第1Q中盤、2019ドラフト2位指名のジャ・モラントがとんでもないダンクに挑戦。フリースローサークルの点線からジャンプし、テイクチャージに入ったラブを飛び越えながらボールをリムに叩き込もうとする。
2000年シドニー五輪でのビンス・カーターを彷彿させるダンクアテンプト。もし成功していたら、今季一のハイライトになっていただろう。そして即座にラブのウィキペディアページが何者かに編集され、「2019年12月20日が命日」と書き換えられていただろう。
ただ、もしダンクが決まっていたとしても、これは完全にチャージングでは?ラブはちゃんとリストリクテッドサークルの外側にポジションを確立させており、コンタクトの際も動いていない。お手本のようなテイクチャージだと思う。
NBAではポスタライズダンクのようなスーパープレイに関して、ルールよりもハイライトを優先してしまう節が以前からあるが、いずれにせよ2人とも怪我がなくてよかった。
このダンクアテンプトを見て、モラントの身体能力に驚愕させられたのはもちろんだが、個人的にラブに対する好感度がさらに上がった。
プレイの後、ラブはオフェンスに走るよりも先に、フロアに転倒したモラントに駆け寄って手を貸していた。また試合後のインタビューではプレイについて嬉しそうに語り、さらにTwitterでもモラントのポテンシャルを大絶賛していた。
「このモラントのダンクにより、僕のプロフェッショナルキャリアがあと一歩で終わるところだった。この若者は特別な才能を持っている」
– ケビン・ラブ
大人だなぁ…。なおこの日の試合はキャブスが114-107でグリズリーズに勝利。ラブは21得点、13リバウンドのダブルダブルをマークした。
ボックススコア:「NBA」