リチャード・ジェファーソン、クリスマスゲームでクレイ・トンプソンをポスタライズ
期待通り最高にエキサイティングな試合となった現地12月25日のクリーブランド・キャバリアーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズ戦。この日のクイッケンローンズアリーナを最も盛り上げたプレーの一つが、大ベテランフォワードのリチャード・ジェファーソンによるダンクだった。
キャブスの4点ビハインドで迎えた第4Q残り4分15秒、ケビン・ラブがローポストでディフェンダーの注意を引きつけ、コーナーからベースラインをカットしてきたジェファーソンにパス。ボールを受けたジェファーソンは、そのままドリブルでケビン・デュラントを抜いてゴール下に切り込むと、少しヘルプに遅れてジャンプしたトンプソンの上から、豪快なワンハンドダンクを叩き込んだ。
すでに36歳、昨シーズン終了直後は現役引退も検討していたジェファーソンだが、今でもこれだけアスレチックでパワフルなプレーができるのはさすがだ。
昨季ファイナルのリマッチとなったこの日のクリスマスゲームは、ジェファーソンの他にも、両チームが序盤からファインプレーを連発。
▼第1Qから両チームのエースが活躍
ウォリアーズは、第1Qにドレイモンド・グリーンがファウルトラブル、さらに開始から最初のスリー7本すべてに失敗と、決して理想的な立ち上がりとは言えなかっただが、デュラントとトンプソンがオフェンスを牽引して、第2Q残り4分15秒で11点リードを奪取。その後すぐにキャブスに巻き返され、接戦に持ち込まれるも、第3Q終盤から再びペースを握り始め、第4Q残り9分30秒でリードをこの日最大の14点に拡大した。
このままウォリアーズが一気に勝負を決めるかと思われたが、キャブスはジェファーソンのダンクをきっかけに怒涛の猛反撃を仕掛ける。
▼ジェファーソンはKDもポスタライズ
プレー後にデュラントに対して睨みつけたかウィンクしたかでジェファーソンはテクニカルファウルを取られてしまうが(?!)、このダンクで勢いに乗ったキャブスは、カイリー・アービングが得点を稼ぎながら、ウォリアーズのフィールドゴールを最小限に抑える好守備を見せ、21-8のランを展開。残り時間2分で一気に同点まで追い上げた。
試合ラスト2分間は、最高に盛り上がった。まずキャブスがレブロン・ジェイムスのダンクで逆転すると、対するウォリアーズはグリーンのダンクとカリーのスリーで5連続得点をあげ、残り1分で3点リードを獲得する。
キャブスは次のポゼッションでウォリアーズのスイッチディフェンスに苦しみ、ショットクロックぎりぎりで放ったスリーを外すも、ハッスルプレーで相手の速攻を阻止してボールを奪い返し、アービングがレイアップでスコアして1点差。続くウォリアーズの攻撃をショットクロックバイオレーションで防ぐと、残り3.7秒で再びアービングがトンプソンとの1on1から逆転決勝点となるターンアラウンド・ジャンパーを沈めた。
▼ラスト2分
ウォリアーズのラストポゼッションでは、ボールを託されたデュラントがジェファーソンの足に躓いて転倒するもファウルの笛は鳴らず、そのまま試合終了となった。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
GSW | 27 | 28 | 32 | 21 | 108 |
CLE | 25 | 27 | 28 | 29 | 109 |
王者の意地を見せつけたキャブスは、レブロン・ジェイムスが31得点/13リバウンド、ケビン・ラブが20得点をマーク。アービングは25得点、10アシスト、7スティールを記録し、クラッチプレー連発で第4Qのオフェンスを牽引した。
今季5敗目を喫したウォリアーズは、デュラントがゲームハイの35得点/15リバウンド、トンプソンが24得点、グリーンが16得点を記録。ステファン・カリーは試合を通してリズムを掴めず、FG成功率36.4%の15得点に終わっている。
ボックススコア:「NBA」