ビクター・オラディポが復帰戦で大活躍
2013年ドラフト全体2位指名のビクター・オラディポが、新生インディアナ・ペイサーズのフランチャイズスターになりつつある。
現地6日、膝の怪我で直近4試合を欠場していたオラディポは、本拠地バンカーズ・ライフ・フィールドハウスで行われたシカゴ・ブルズ戦で戦線復帰。わずか24分の出場で、FG11本中9本からゲームハイの23得点、9アシスト、6リバウンド、5スティールをマークするオールラウンドパフォーマンスでチームを引っ張り、ペイサーズは連敗を5で終わらせることに成功した。
ポール・ジョージのトレードが成立した当初は、「見返りが少なすぎる」「オラディポの高額サラリーを押し付けられただけ」などと厳しい批判も受けたペイサーズだったが、蓋を開けてみれば、オラディポが周囲の予想を覆す大躍進を遂げ、34試合で24.8得点、5.3リバウンド、4.1アシスト、1.9スティールを平均。シーズン開幕前の下馬評でボトムチームの一つになるだろうとの見方が強かったペイサーズを勝率5割に牽引し、2018オールスターファン投票の途中経過では、イースト・バックコート3番人気の票数を獲得した。
今季ペイサーズのオフェンスは、オラディポがフロアにいる時間帯(合計1159分)にリーグトップ5に入る優秀な数字を記録しているが、反対にオラディポがオフの時間帯(合計723分)ではリーグ17~20位あたりまで下落する。オラディポがシーズン後半戦もこのインパクトを維持できれば、史上類を見ないほど競争の激しい現リーグのガードポジションで、キャリア初のオールNBAチーム選出を果たすのも夢ではないかもしれない(競争相手はカリー、ウェストブルック、ハーデン、デローザン、クリス・ポール、ウォール、バトラー、トンプソン、リラード)。
ボックススコア:「NBA」