【サンデーレポート Vol.39】10月27日~11月1日: NBA2015-16シーズン開幕!!
NBA2015-16シーズン第1週の気になるトピックやハイライト動画をざっとまとめました。サンデーレポートは毎週日曜日にアップします。
【Vol.39】2015-16第1週 – 10月27日~11月1日
順位表(現地10月31日):
ウェスト | イースト | |||
1 | GSW | 3-0 | DET | 3-0 |
2 | LAC | 3-0 | TOR | 2-0 |
3 | OKC | 2-0 | ATL | 2-1 |
4 | MIN | 2-0 | NYK | 2-1 |
5 | MEM | 2-1 | CHI | 2-1 |
6 | UTA | 2-1 | WAS | 2-1 |
7 | PHX | 2-1 | CLE | 2-1 |
8 | DAL | 1-1 | BOS | 1-1 |
9 | DEN | 1-1 | MIA | 1-1 |
10 | SAS | 1-1 | PHI | 0-2 |
11 | POR | 1-2 | CHA | 0-2 |
12 | SAC | 1-2 | MIL | 0-2 |
13 | HOU | 0-2 | ORL | 0-2 |
14 | LAL | 0-2 | BKN | 0-3 |
15 | NOP | 0-3 | IND | 0-3 |
トピック:
・ジャリル・オカフォーが鮮烈デビュー
2015年ドラフトでフィラデルフィア・76ersから全体3位指名を受けたルーキーのジャリル・オカフォーが、現地10月28日のボストン・セルティックス戦で26得点、7リバウンド、2ブロック、FG62.5%の鮮烈なNBA公式デビューを飾った。
Basketball Referenceのデータによると、オカフォーの26得点は、NBA1963-64シーズン以降におけるセンター選手のデビュー戦得点で、カリーム・アブドゥル=ジャバー(29得点)に次ぐ最多2位記録。過去30年では最多記録で、アキーム・オラジュワン(24得点)やデビッド・ロビンソン(23得点)のデビュー得点を上回った。恐ろしいのは、オカフォーがカリームやオラジュワン、ロビンソンよりも遥かに若かったことだ。
▼センターのデビュー戦得点Top5(1963年~2015年)
プレーヤー | 得点 | シーズン | 年齢 |
カリーム・アブドゥル・ジャバー | 29 | 1969 | 22 |
ジャリル・オカフォー | 26 | 2015 | 19 |
アキーム・オラジュワン | 24 | 1984 | 21 |
デビッド・ロビンソン | 23 | 1989 | 24 |
マイカル・トンプソン | 23 | 1978 | 23 |
※ちなみに、ウィルト・チェンバレン(当時23歳)は1959年のNBAデビュー戦で43得点、28リバウンドを記録している
また、10代のルーキーがデビュー戦で20得点以上を獲得したのは、ラマー・オドム、レブロン・ジェイムス、アンソニー・デイビスに続き、オカフォーで史上4人目となる。
・タウンズも負けじと活躍
2015年ドラフト1位指名のカール・アンソニー・タウンズもオカフォーに負けていない。ウルブズ対レイカーズのNBAデビュー戦では、14得点、12リバウンドと得点こそ伸びなかったものの(それでも十分凄すぎる)、30日のデビュー2戦目では28得点、14リバウンド、4ブロック、FG成功率59%をマークした。タウンズはNBAデビュー最初の2試合でダブルダブルを記録した史上最年少の選手だという。
しかもタウンズの場合は、2試合ともチームが勝利した。あのウルブズが開幕2連勝だ!ウルブズが2勝0敗でシーズンをスタートするのは、フランチャイズ27年の歴史で6度目となる。
今季のルーキー賞争いは面白くなりそうだ。
・コービーがFG成功数でシャック超え
コービー・ブライアントが現地30日のキングス戦で、キャリア11334本目のフィールドゴールを獲得。通算FG成功数でシャキール・オニールを追い越し、歴代5位に躍り出た。
▼FG成功数歴代トップ5
プレーヤー | FG | |
1 | カリーム・アブドゥル・ジャバー | 15,837 |
2 | カール・マローン | 13,528 |
3 | ウィルト・チェンバレン | 12,681 |
4 | マイケル・ジョーダン | 12,192 |
5 | コービー・ブライアント | 11,334 |
4位のジョーダンまでは残り858本。コービーの1試合FG成功数はキャリア平均で8.8本、全盛期で10~12本、ここ2シーズンは6.5~7.5本なので、少なくともあと100試合は必要かと思われる。
・レブロンが連続二桁得点を維持
レブロン・ジェイムスはキャリア13年で10得点未満の試合がわずか8試合しかない(プレーオフ除く)。レギュラーシーズンで最後に一桁得点を記録したのは2007年1月5日のバックス戦で(8得点)、それ以来644試合にわたり二桁得点を維持している。マイケル・ジョーダン(866試合)、カリーム・アブドゥル・ジャバー(787試合)に次ぐ、歴代3位の最長連続記録だ。
この記録が、現地28日のグリズリーズ戦で少しだけ途絶えそうになった。
この日のレブロンはシューティングが不調気味で、第3Q残り3分でベンチに下がった時点での得点が9得点。それでも試合は第4Q開始時点でキャブスの24点リードと、ほぼ勝敗が決定していた。
普通ならスター選手を完全に下げ、残り時間をセカンドユニットに任せる状況だろう。しかもキャブスはアウェイでのバック・トゥ・バック2試合目で、疲労も溜まっていたはず。その上、レブロンの腰の心配もあり、不必要なリスクは何としても避けたいところだ。
にもかかわらずレブロンは、第4Qの頭からフロアに戻り、約5分間プレー。残り時間7分43秒にフリースローを2本決めて得点を二桁台に乗せると、続くポゼッションでもシューティングファウルを獲得。2本中1本のフリースローを成功させ、その直後にようやくベンチへと下がった。
こうしてレブロンは、知ってか知らずか連続二桁得点の維持に成功したわけだ。もしかすると本人やヘッドコーチは、この比較的マイナーな記録のことをちゃんと気にしているのかもしれない。
動画:
1.ジャリル・オカフォー、デビュー戦
2.カール・アンソニー・タウンズ、デビュー2戦目
3.怖いもの知らずなランドル
キャリア公式戦2試合目でKG相手にこれをやる度胸…。
4.バルニャーニのコーチも大変
5.ジャスティス・ウィンズロウ、キャリア初ダンク!
6.レブロンとウェイドは相変わらず息ぴったり
7.ディフェンダー3人をかわしてノールック
これは決めて欲しかった…。
8.スティーブ・ナッシュ、サンズTop13プレー
9.クリッパーズの「キスカメラ」
・今週の一枚: S.V.G
ピストンズが3勝0敗スタート!!!
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