2021年MVPのニコラ・ヨキッチ、退場処分でシーズンを終える
ヨーロッパ出身選手として3人目となるMVPに輝いたNBA2020-21シーズンのニコラ・ヨキッチ。デンバー・ナゲッツ史上初のMVPという偉業を達成してチームをプレイオフに導くも、少し後味の悪い形でシーズンを終えることとなった。
現地13日に行われたフェニックス・サンズ対ナゲッツ第4戦の第3Q終盤、ヨキッチはファウルをもらえなかったことに腹を立てたのか、ポゼッションが切り替わった瞬間に近くにいたキャメロン・ペインにハードファウル。映像レビューの結果、ヨキッチの腕がペインの顔面を殴打していたことが判明し、フレイグラントファウル2で退場処分を受ける。
大黒柱のヨキッチを失ったナゲッツは最後まで諦めずに戦うも、逆転には至らず。118-125で敗れ、ウェスト準決勝を0-4のスウィープ敗退することとなった。
ヨキッチは試合後、問題のファウルについて「試合のリズムを変えたかった」と説明。
「チームにエナジーを与えたかった。審判の笛を試したかった部分もある。だからハードファウルした。実際に彼(ペイン)を叩いてしまったのかは分からない。でもそうなら謝りたい。故意に彼を怪我させようとか、彼の頭を殴打したいとか思っていなかった」
ヨキッチはすぐに自身の行いを反省したようで、コートを去る前にペインにちゃんと謝罪。
さらに試合後には、ロッカールームへと続くドアの前に待機し、帰ってきた選手やスタッフたちをハイファイブとハグで迎えた。
なおヨキッチの退場処分を受け、NBA界隈のTwitterでは「厳しすぎるのでは?」という意見もチラホラ。若手スターのジャ・モラントとトレイ・ヤングは、信じられないという声をあげていた。
▼ジャ・モラント
「プレイオフ、しかもエリミネーション・ゲーム。フレイグラント1でプレイを続行させるべきだろう」
▼トレイ・ヤング
確かに一発退場は厳しすぎる判定だったように思える。
ボックススコア:「NBA」