NBA2020-21レギュラーシーズンのベストパフォーマンス7選
NBA2020-21レギュラーシーズンから、特に印象的だったパフォーマンスを7つ選んでみた。コロナ禍の短縮シーズンながら、今年も記録的なスタッツが盛りだくさんだった。
1.カリーのキャリアベスト
- ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
- 1月3日ブレイザーズ戦(ボックススコア)
2019-20シーズンの大部分を欠場したステフィン・カリーが、今季開幕6試合目となった1月3日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦でさっそく大爆発。36分の出場で8本のスリーを含む31本中18本のフィールドゴールに成功し、自己最多の62得点をマークした。
カリーにとっては12年のキャリアで初の60点超え。ウォリアーズの選手としては、1974年のリック・バリー(64得点)以降で最多得点記録となる。
2.オスカー超え
- ラッセル・ウェストブルック(ウィザーズ)
- 5月10日ホークス戦(ボックススコア)
28得点、13リバウンド、21アシストで、キャリア通算182回目のトリプルダブルをマーク。半世紀近く破られなかったオスカー・ロバートソンの大記録を塗り替えた歴史的瞬間だ。
2020-21のラッセル・ウェストブルックは、自身4度目となる「シーズン平均トリプルダブル」を達成。歴代NBAでシーズンTD達成者は、ウェストブルックの他に1961-62のロバートソンしかいない。
3.30リバウンド
- エネス・カンター(ブレイザーズ)
- 4月10日ピストンズ戦(ボックススコア)
24得点、30リバウンドのダブルダブルでインサイドを支配。1試合のトータルリバウンド数、オフェンスリバウンド数(12本)でブレイザーズの球団新記録を樹立した。
30リバウンドは、近年のNBAで60得点ゲームよりもレアなスタッツ。2000年以降で1試合に30リバウンド以上を記録したのはカンターの他、ケビン・ラブ、アンドリュー・バイナム、ドワイト・ハワードの3人のみとなっている。
▼30リバウンド達成者(2000年~)
- ケビン・ラブ:31得点/30リバウンド(2010年)
- アンドリュー・バイナム:16得点/30リバウンド(2012年)
- ドワイト・ハワード:32得点/30リバウンド(2018年)
- エネス・カンター:24得点/30リバウンド(2021年)
4.エンビードの初50点ゲーム
- ジョエル・エンビード(76ers)
- 2月19日ブルズ戦(ボックススコア)
キャリアハイ50得点、17リバウンド、5アシスト、4ブロック、2スティールで大暴れ。76ersの選手が50/15/5以上を記録したのは、ウィルト・チェンバレンに次いで球団史上2人目となる。
5.史上初のFT0本で50得点
- ジャマール・マレー(ナゲッツ)
- 2月19日キャブス戦(ボックススコア)
エンビードが自己ベストをマークしたのと同じ2月19日、ナゲッツのジャマール・マレーはキャブスとの試合で、フリースローを1本も打たずに、FG成功率84%(25本中21本)からキャリアハイ50得点を記録した。
フリースロー0本で50得点に届いたのは、この日のマレーがNBA史上初。これまでのゼロFTでの最多得点記録は、1997年1月のアキーム・オラジュワンと1973年1月のカリーム・アブドゥル・ジャバーがマークした48得点だった。
6.30/20トリプルダブル
- ルカ・ドンチッチ(マブス)
- 5月1日ウィザーズ戦(ボックススコア)
31得点/20アシスト/12リバウンドというモンスタースタッツに、ターンオーバーがわずか1本。アシストで自己最多を更新しつつ、30得点トリプルダブルをマークした。
20アシスト以上での30得点トリプルダブルは、オスカー・ロバートソン、マジック・ジョンソン、ラッセル・ウェストブルックに次ぐ、NBA史上4人目と偉業だ。
7.セルティックス史上2人目
- ジェイソン・テイタム(セルティックス)
- 4月30日スパーズ戦(ボックススコア)
オーバータイムに及んだサンアントニオ・スパーズとの試合で、自己最多の60得点。ラリー・バードに次いでセルティックス史上2人目となるの60得点超えを達成した。しかも0ターンオーバーでだ。
ターンオーバー0本での60得点超えは、2014年1月のカーメロ・アンソニー(62得点)と2016年12月のクレイ・トンプソン(60得点)に次ぐ歴代NBA3人目の快挙となる。