アンソニー・デイビスに5万ドルの罰金処分
NBAは現地29日、リーグの労使協定(CBA)の規約に違反したとして、ニューオリンズ・ペリカンズのアンソニー・デイビスに5万ドルの罰金処分を科したことを発表した。
問題となったのは、前日にデイビスが代理人リッチポールを通して、ペリカンズからのトレード移籍を希望している旨をメディアに明かしたこと。契約中の選手やその代理人が公にトレードを要求する行動はCBAで禁止されている。
NBAは声明の中で、「(代理人の発言は)デイビスとペリカンズの契約関係を弱体化させる意図的なもの」と処分について説明している。
なお今季トレーニングキャンプには、ジミー・バトラーがウルブズにトレードを要求していた。シーズンが開幕してからも、練習でチームメイトやGMに暴言を吐いたり、その直後のESPNのインタビューで「チームとの関係修復は無理だろう」とコメントしたりしていたが、罰金処分は受けていない。
デイビスの場合との違いは、バトラーもしくは代理人が公にトレードを要求する直接的な発言を一度もしていないところだ。裏でチームとトレードの交渉をするのはOK。ただそれをマスコミやSNS(エリック・ブレッドソー)を通して公言してしまうとアウトになる。
バトラーのインタビューを担当したESPNのRachel Nichols記者によると、カメラの前でバトラーが「トレード」という単語を使わないよう打合せしてからインタビューに臨んだとのこと。「関係修復は無理だろう」なんて発言は実質的にトレード要求とほとんど変わらないと思うが…。
デイビスのサイドも、そのあたりは百も承知のはずだが、それでもあえて公にトレード要求をした事を考えると、「何が何でも移籍したい」という強い意志が伝わってくる。
参考記事:「ESPN」