ベン・シモンズがトレード要求?76ersとの関係修復は絶望的か
現地メディアの報道が正しいのならば、ベン・シモンズとフィラデルフィア・76ersの決別はほぼ確定的なところまで来ている様子だ。
フィラデルフィアの朝刊紙『The Philadelphia Inquirer』のキース・ポンペイ記者が関係者から得たというよると、シモンズは先週末にロサンゼルスでダレル・モーリー球団社長やエルトン・ブランドGMら76ersフロントオフィスとの話し合いの場を設け、そこでチームにトレードを要求したとのこと。さらに9月末から始まる76ersのトレーニングキャンプにも参加するつもりがない旨を伝えたという。
この報道が事実ならば、シモンズのトレードバリューは大きく下落することになるだろう。
76ersとしては、デイミアン・リラードをはじめ“現状に不満を感じている”とされるスーパースターがトレード交渉のテーブルに上がってくるまで待ちたかったところだろうが、もしシモンズがトレーニングどころかその先、プレシーズンやレギュラーシーズンをボイコットするつもりなのであれば、悠長なことを言ってられなくなってきた。
76ersとシモンズの契約は残り4年/1億4700万ドル。報道によれば、シモンズはトレーニングキャンプ不参加で発生する罰金処分すら受け入れる姿勢を示しているという。
シモンズのトレードトークが過熱したのは、2021プレイオフで76ersが敗退した直後。2021イースト準決勝シリーズでのシモンズは、第4QのFGアテンプト数が7試合の合計でわずか3本と、勝負所でチームオフェンスにあまり貢献できず、特に第7戦のクラッチタイムでオープンレイアップから逃げたプレイに対して多くの批判が集まった。
昨季のシモンズは、レギュラーシーズン58試合で14.3得点、7.2リバウンド、6.9アシストを平均し、オールスターとオール・ディフェンシブ・チームに選出。守備力とパスセンスはリーグトップクラスだが、ジャンプショットに関してはデビュー当初からまったく成長していない。
なお同日には、『USA TODAY Sports』から「ジョエル・エンビードとシモンズの亀裂が強まる」という報道が出ていた。ただこの件に関しては、エンビード自身がTwitterで真っ向から否定している。
「僕の経験から言うと、みんなが思う以上にメディアはフォロワー獲得のために作り話を報じている。そんなのを信じるなんてみっともないよ」
参考記事:「ESPN」