ミルウォーキー・バックスが18年ぶりのイーストファイナル進出
現地8日、ミルウォーキー・バックスが本拠地ファイサーブ・フォーラムで行われたボストン・セルティックスとのカンファレンス・セミファイナル第5戦に116-91で快勝。シリーズを4勝1敗で勝ち抜け、カンファレンスファイナル進出を確定させた。
バックスがイースト決勝まで駒を進めるのは2001年以来初で18年ぶりとなる。
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第5戦でのバックスは、ヤニス・アデトクンボの20得点をはじめ、合計7選手が二桁得点をあげるバランスの取れたパフォーマンスで終始セルティックスを圧倒。前半を52-39でアウトスコアして主導権を握ると、第3Q終了時にはリードを18点に広げ、最終ピリオドは大部分で主力をベンチに温存したまま余裕の勝利を収めた。
バックスはアデトクンボの他、クリス・ミドルトンが19得点、エリック・ブレッドソーが18得点をマーク。第3戦からキーパーソンとなっているジョージ・ヒルはこの日もベンチから16得点で勝利に大貢献した。終盤にはアリウープダンクを叩き込むなど、最近のヒルはアスレチックなプレイも多い気がする。
シーズン敗退となったセルティックスは、カイリー・アービングがチームハイ15得点、マーカス・モリスとジェイソン・テイタムがそれぞれ14得点と、チーム全体でスコアリングに大苦戦。
第5戦ではアーロン・べインズを先発起用するなどゲームプランをアジャストし、何とかシリーズの流れを変えようと試みたが、序盤こそ好守備で食い下がったものの、オフェンスのギアがいつまでたっても上がらず、特にスリーポイントショット(39本中7本)が壊滅的で、再びバックスが得意とする展開に引きずり込まれてしまった。
バックスはカンファレンスファイナルでラプターズ/76ersシリーズの勝者と対戦する。
▼バックスの第2ラウンドハイライト
正直なところ、バックスとセルティックスのシリーズがここまでワンサイドで終わるとは予想外だった。
第1戦はセルティックスがアデトクンボに対して素晴らしい守備を見せ22点差で快勝。もしかすると番狂わせもあるかと思われたが、そこからバックスは60勝チームの底力を存分に発揮して続く4試合を圧倒する。セルティックスはホームに戦いの場を移した第3戦からまったくスリーが決まらない。
特に不調だったのはエースのカイリー・アービング。シリーズ5試合の通算で、ショットアテンプト数(104本)が得点(102点)を上回ってしまう何とも燃費の悪いパフォーマンスだ。
バックスの守備が優秀だったというのはもちろんだが、それでもキャブス時代のアービングはプレイオフで必ずステップアップしてきた選手だったので、これほど苦戦したのには驚き。チームの絶対的エースになることを望んでトレードを要求したアービングだったが、2年前のアイザイア・トーマスのようにセルティックスを牽引することはできなかった。
なお今オフのセルティックスは、チームのコアであるアービングとホーフォードがFAになる(2人ともプレイヤーオプション)。今後数年のフランチャイズを大きく左右する大事な夏だ。
ボックススコア:「NBA」