ネッツのカリス・ラバート、手術の必要なし
あれだけのアクシデントで骨折をしなかったのは奇跡に近いと思う。
ブレイクシーズンを送っているブルックリン・ネッツのカリス・ラバートは、現地12日に行われたミネソタ・ティンバーウルブズ戦の前半終了間際に右足を負傷した。トランジションでブロックに跳んだ際に、空中で相手選手と接触してバランスを崩し、不自然な形で右足から着地。ラバートは足首がありえない方向に曲がって立ち上がることができず、そのままストレッチャーでロッカールームへと運ばれていった。
突然の悲劇にスタジアムは静まり返り、怪我の様子を目の当たりにした誰もがポール・ジョージやゴードン・ヘイワードの時と同じような最悪の事態を思い浮かべたが、ネッツが翌日に発表した声明によると、検査の結果、幸いにも骨は折れていなかったとのこと。中程度の靱帯損傷で、復帰時期については未定だが、今季中に戻ってこれる見込みだという。
ネッツの報告から間もなく、ラバートはTwitterで感謝のメッセージを発信。
「まず神に感謝したい。ひどい怪我に見えたが、もっと悲惨なことになる可能性もあったんだ。それから僕と僕の家族に祈りと愛、サポートのメッセージを送ってくれた人たち。みんなに感謝している!再びブラザーたちとコートに立てる日が待ちきれない!!」
– カリス・ラバート
今季がプロ3年目となる2016年ドラフト20位指名のラバートは、開幕から14試合の出場でネッツ最多の18.4得点、4.2リバウンド、3.7アシストを平均。ボールハンドリング力と得点力の高いウィング選手で、ネッツ再建の礎石として将来を有望視されている。今季はすでに2試合で決勝ショットを決めるなど、MIP有力候補になりそうなパフォーマンスを見せていた。
▼ニックス戦にて
▼ナゲッツ戦にて
ESPNのZach Lowe記者によると、今オフのラバートは主に下半身の強化に取り組んでいた様子。昨季までのラバートはフィジカルがやや弱く、レイアップでディフェンダーとぶつかった際に、足を振り上げながらコートの外に飛ばされることが頻繁にあったらしい。そのためネッツのケニー・アトキンソンHCから「バンビ」というニックネームを付けられたらしいが、今季からはパワーアップしてコンタクトを吸収できるようになり、変なあだ名で呼ばれなくなったそうだ。
また、大好物のハンバーガーを断つ食事制限や瞑想も取り入れるなど、心身ともに鍛え上げて今季に臨んだという。若手成長株がシーズン序盤で負傷離脱してしまうのは残念で仕方ないが、骨折からの全休という最悪の結果にならなくて本当に良かった。
参考記事:「NBA」