クリーブランド・キャバリアーズが2015イースタンカンファレンス王者に!!
クリーブランド・キャバリアーズが現地26日、ホームのクイックン・ローンズ・アリーナで行われたアトランタ・ホークスとのイースタンカンファレンスファイナル第4戦に118対88で圧勝。4-0でシリーズスイープを達成し、2007年以来となるNBAファイナル進出を決めた。
この日のキャブスは攻守両面で終始ホークスを圧倒。第1Qを32-20でアウトスコアして主導権を握ると、そこから1度も追いつかれることなく、最大でリードを31点に広げる完全勝利でシリーズに終止符を打った。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
ATL | 20 | 22 | 18 | 28 | 88 |
CLE | 32 | 27 | 26 | 33 | 118 |
キャブスは、5シーズン連続でのファイナル進出を決めたレブロン・ジェイムスが、23得点、9リバウンド、7アシストでチームを牽引。ESPNによると、5年連続でオールスター出場とカンファレンス制覇を同時に果たしたプレーヤーは、ビル・ラッセルとボブ・クージーに次ぎ、レブロンでNBA史上3人目だという。
▼レブロン&アービング、第4戦ハイライト
他には、J.R.・スミスが18得点、10リバウンド、トリスタン・トンプソンが16得点、11リバウンドでそれぞれダブルダブルを記録。2試合の離脱から復帰したカイリー・アービングは、開始早々にドライブからフローターでキャブス最初のフィールドゴールを決めるなどキレのある動きを見せ、16得点を獲得した。
敗れたホークスは、ジェフ・ティーグが17得点、ポール・ミルサップが16得点をマーク。1位シードがスイープされたのは、2003年のデトロイト・ピストンズ以来初となる。今季ECFは、4試合の平均得点差が13.3点というワンサイドシリーズに終わった。
セレブレーション
第3Q終了の時点で25点リードを奪い、早々とレブロンやアービングを休ませることができたキャブス。この時点でファイナル進出を確信していたベンチやスタジアムのファンたちは、すでにお祝いモード全開だった。
第4Q序盤に、マシュー・デラベドバがカウント・ワンスローのワンハンドプットバックを成功させると、レブロンは今季一のスマイル。
第4Q終盤には、ケンドリック・パーキンスが今シリーズで初めてフロアに登場。残り時間3分35秒にポストアップからフックショットで初得点を挙げると、球場はスーパープレーを目の当たりにしたかのごとく沸いた。
試合後にはコートで家族と記念撮影。
J.R.スミスも試合後の記者会見で自分撮り。
デリー&モズゴフ。
ジャグジーでシャンパンボトルを片手にお祝い。
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ターンアラウンド
2009-10シーズンまでイーストのトップチームだったキャブスは、レブロンのヒート移籍と同時にドアマットチームへと真っ逆さまに転落(61勝21敗から19勝63敗)。その後4シーズンは勝率2~4割の低迷期が続き、チャンピョンシップどころかプレーオフ進出からも大きく遠ざかっていた。
そんなキャブスも、レブロンのホームカミングで今季から再び優勝候補の一角に浮上。カンファレンスファイナルでは、圧倒的な差で1位シードのホークスを下し、球団史上2度目となるNBAファイナル進出を成し遂げた。絵に描いたようなターンアラウンドである。
ただし、最初からすべてが順風満帆だったわけではない。開幕当初はチームがいまいちかみ合わず、最初の39試合は19勝20敗と予想外のスロースタート。レブロンとアービングの相性の悪さや、デビッド・ブラットHCとチームとの溝など、ケミストリー的な問題もたびたび報じられたりした。一時はレブロン本人が、「キャブスには悪い習慣が染み付いている」と語っていたほどだ。
しかしその後、レブロンのミニバケーションやモズゴフ、スミス、シャンパートの獲得をきっかけに、キャブスのシーズンは一気に好転。残り43試合を勝率リーグトップの34勝9敗で締めくくり、イースタンカンファレンスの第2シードまで上り詰めた。
▼キャブスのシーズン
オフェンス | ディフェンス | 成績 | |
10月28~1月13日 (39試合) |
104.8 (11位) |
106.3 (26位) |
19-20 |
1月14日~4月15日 (43試合) |
110.4 (1位) |
102.1 (13位) |
34-9 |
※上記のオフェンスとディフェンスはいずれも100ポゼッションあたりの得点/失点(ソース)
スミスとシャンパートにとっても、ファイナル進出はキャリア初。リーグ最下位のニックスでくすぶっていたシーズン前半と比べれば天と地の差だ。特にスミスは、年間約600万ドルのリーズナブルなサラリーながらもタダ同然で放出されるという危機的な状況から、見事にキャリア再生。トレード当初は、「スミスはシャンパート獲得のための税金だろう」くらいに思っていたが、とんでもなかった。オフシーズンには、来季のプレーヤーオプションをオプトアウトして、年1000万ドルクラスの高額な契約を獲得することになるかもしれない。
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ボックススコア:「NBA」