セルティックスがウォリアーズに大逆転勝利、連勝記録を14に更新
現地16日にTDガーデンで行われたボストン・セルティックス対ゴールデンステイト・ウォリアーズの一戦は、セルティックスが後半の大量得点差を跳ね返して大逆転。92-88で王者から大金星をあげ、連勝記録を14に伸ばした。
後半に入ってからウォリアーズにペースを握られ、第3Q残り6分で17点ビハインドに陥ったこの日のセルティックスだが、そこから19-0のランで猛反撃を仕掛けて、わずか5分で逆転に成功。最終ピリオドはリードチェンジを繰り返す大接戦となり、セルティックスは第4Q残り1分20秒で再び2点ビハインドとなるが、カイリー・アービングがドライブから連続でシューティングファウルを稼いでリードを奪い返すと、残り時間6秒には新人のジェイソン・テイタムが2本のフリースローを沈めて2ゴール差とし、勝利を確実にした。
▼第4Qの攻防
親友のために戦ったブラウン
王者との大接戦をクローズしたのはアービングだったが、苦しい時間帯にチームを引っ張り、大逆転へと導いたのはジェイレン・ブラウンだった。
試合前日、ブラウンにとって高校時代のチームメイトであり大親友のトレビン・スティードさんが死去した。突然の訃報にショックを受けたブラウンは、ブラッド・スティーブンスHCに相談して試合を欠場することも考えたそうだが、USA TodayのJared Weiss記者によると、亡くなった親友の母と電話で話し、出場する決断をしたという。
この日のブラウンは、ケビン・デュラントのジャンプショットをブロックしたり、ステフィン・カリーからオンボールでスティールしてダンクを叩き込んだりと、序盤から気迫に溢れるプレイを見せ、リーグのスーパースター相手に大活躍。
さらに第3Q中盤でウォリアーズのペースに飲み込まれそうになった際には、エースのアービングがベンチで見守る中、8連続得点をあげるなどしてチームを盛り上げ、大逆転劇の原動力となった。
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ブラウンは34分の出場でチーム最多の22得点をマーク。試合後、セルティックスのチームメイトたちは、傷心の中で最高のパフォーマンスを見せたブラウンのもとに駆け寄って抱擁し、ブラウンはロッカールームでのインタビューで「彼が奮い立たせてくれたおかげでプレイできた。彼の魂と一緒にプレイした」と急逝した大親友について涙を浮かべながら語った。
セルティックスはブラウンの他、アル・フォーホードが18得点、11リバウンド、アービングが16得点、テイタムとマーカス・モリスがそれぞれ12得点をあげている。
▼スマートは今季ベスト珍プレイ候補なゴールテンディング
一方で連勝を7で止められたウォリアーズは、ケビン・デュラントがゲームハイの24得点をマーク。クレイ・トンプソンが13得点、ドレイモンド・グリーンが11得点を獲得したが、二桁得点をあげたのはこの3選手のみで、1試合の欠場から復帰したカリーはファウルトラブルに苦しみショットのリズムをつかめず、FG14本中3本成功の9得点に終わった。
ボックススコア:「NBA」